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2025.07.03
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食品機械展で着実な進化や実用的な提案多く【その2】/FOOMA JAPAN2025

6月10日~13日の4日間、世界最大級の食品総合展「FOOMA JAPAN(フーマジャパン)2025」が都内で開かれた。食品機械がメインの展示会だが、食品業界の人手不足を背景に自動化への関心が高く、ロボット関連の出展者も多い。ロボットや無人搬送車(AGV)などを組み込んだシステムが多数展示された。会場では積み付け、積み降ろし(パレタイズ、デパレタイズ)や搬送の自動化提案が目立った。

積み付け後のフィルム巻きまで

大森機械工業はパレタイジングからフィルムの巻き付け作業までを自動化

 包装機械メーカーの大森機械工業(埼玉県越谷市、大森利夫社長)は、パレタイジングから積載した段ボール箱にフィルムを巻き付けるまでの自動化デモを披露した。同社が販売する「協働ロボットパレタイザー」と、日本包装機械(東京都品川区、綿貫昭雄社長)のフィルム包装機「NSVO」を組み合わせた。
 「パレタイジング後にフィルムの巻き付けが必須との生産現場は少なくない。だが作業者ごとに仕上がり具合や所要時間に差があり、作業中に目が回ってしまうなどの弊害もあることから、自動化の意義は大きい」と担当者は言う。

YUSHINのパレタイジングロボット「PA-20」

 今年4月にユーシン精機から社名変更したYUSHIN(ユーシン、京都市南区、小谷高代社長)は、パレタイジングロボット「PA-20」を展示した。
 幅3100mm×奥行き2700mmの直交構造のロボットで、「アームが旋回する垂直多関節ロボットと比べて非常に省スペース。横幅は最大7mまで拡張でき、1台で複数箇所に積み付けできるシステムなども構築できる」(広報室)。

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