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より軽量な薄型の精密減速機を発売/加茂精工

機械要素部品メーカーの加茂精工(愛知県豊田市、今瀬玄太社長)は5月29日、薄型精密減速機「PSLシリーズ」を発売した。主要素材にアルミニウムを採用。鉄製の従来品よりも約3割軽量化した。同社担当者は「このサイズの精密減速機では最軽量」と話す。協働ロボットや無人搬送車(AGV)、パワー・アシスト・スーツでは安全への配慮などから、出力の大きなモーターの使用は難しい。そこで可搬質量を向上させるために、軽量な減速機が求められていた。従来製品「PSRシリーズ」と同等の動作精度を保ち、許容トルクの低下を約2割にとどめながら、製品重量を約3割減らした。例えば、直径75mmの従来品「PSR70型」は質量0.6kgだったが、今回発売した同じ直径の「PSL70型」は質量0.42kg。

コロナ対策の自動化ソリューションを提供/QBIT Robotics

飲食店やホテルなどに協働ロボットシステムを提供するベンチャー企業のQBIT Robotics(キュービット・ロボティクス、東京都千代田区、中野浩也社長)は2020年5月25日、「コロナ対策ソリューション」を提供すると発表した。新型コロナウイルス感染症を予防するための自動化技術やサービスを幅広く取りそろえ、医療機関などに提案する。

ロボットやAI、IoTの人材育成講座を7月から開講/名古屋市・名古屋工業大学

名古屋市と名古屋工業大学の産学官金連携機構(機構長・江龍修同大学副学長、※編集部注:金は金融機関のこと)は2020年7月から「ロボット・AI・IoT導入及びサイバーセキュリティ対策 専門人材育成講座」を開講する。5月28日から受講申し込みの受け付けを開始した。今回は①人工知能(AI)・モノのインターネット(IoT)導入②ロボット導入③サイバーセキュリティー対策――の3つの領域で講座を開く。IoTやサイバーセキュリティーの専門知識を持つ大学教授や、ロボットシステムの構築を担う地元のシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の社員などが講師を務める。名古屋市と同機構は講座を通じ、それぞれの領域で高い専門性と実践的な問題解決力を兼ね備えた人材を育成する考え。

[SIerを訪ねてvol.15]けん玉だけじゃない! DXで未来を開く【後編】/マクシスエンジニアリング

名古屋市千種区に本社を置くシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のマクシスエンジニアリング(水野敬三社長)。顧客ニーズへの対応力を強みに持つが、浅野好文常務執行役員は「このままだと『言われたことしかできない』会社になる恐れがある」との危機感も抱く。「受け身体質」から脱却し、創造力を持った企業を目指すため、自社ブランド商品の新規開発や拡販に注力する。今後は、デジタル技術で事業を革新する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」時代を見据え、「デジタル支援型のSIerを目指す」との将来像を掲げる。

[SIerを訪ねてvol.15]けん玉だけじゃない! DXで未来を開く【前編】/マクシスエンジニアリング

ロボットシステムの設計や製作を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する連載企画「SIerを訪ねて」。15回目の今回は、名古屋市千種区に本社を置くマクシスエンジニアリング(水野敬三社長)を訪ねた。SIerとしての強みは、勘所を押さえた要件定義をするための傾聴力と、スマート(知的)な装置を構築する技術力だ。「けん玉ロボット」などのユニークな取り組みも同社の大きな特徴だ。

三菱電機、同社初の協働ロボットを発売

三菱電機は5月21日、同社で初めてとなる協働ロボット「MELFA ASSISTA(メルファ・アシスタ)」を発売した。6軸の多関節型ロボットで、最大可搬質量は5kg。自動車、電気電子部品、食品、医薬品、衛生用品業界向けに販売された。メルファ・アシスタは、ロボットアームに搭載した専用操作ボタンで、ロボットに動作を記憶させる教示作業が可能。入力操作に使うティーチングボックスが不要となる。また、稼働状況を表示するLEDライトをロボットアームに搭載することで、近くにいる作業者がロボットの状態を一目で把握できる。併せて、ロボットの立ち上げを容易にするプログラム作成ツール「RT VisualBox(ビジュアルボックス)」も発売した。ブロック図を活用した直感的な操作でロボットシステムのプログラムを作成できる。さらに、ロボットハンドやカメラなどの周辺機器との接続設定も容易にした。

[SIerを訪ねてvol.14]ロボの力を常に100%にする会社【後編】/松栄テクノサービス

愛知県に本社を構える松栄テクノサービス(愛知県長久手市、加藤正己社長)は、ロボットのメンテナンス事業に強みを持つ。他にもロボット関連の事業を抱え、これからは現場に適したロボットシステムを提案する「エンジニアリング事業」や協働ロボットの導入をサポートする「企画開発事業」などにも力を入れる考えだ。また、FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、会長・久保田和雄三明機工社長)のメンバーと協力して、中小企業がロボットを導入しやすくするための取り組みも進める。

国内外で減収減益も、長期目線で成長に注力/ニッタ

ニッタは5月15日、大阪市浪速区の本社で2020年3月期決算を発表した。連結売上高は前年同期比6.0%減の839億円、営業利益は同37.7%減の35億円、経常利益は同34.3%減の75億円と減収減益だった。コンベヤー用のベルトなど物流業界向けは堅調に推移したが、半導体製造装置や工作機械向けが低調だった。国内、欧米、アジアともに減収となったが、新型コロナウイルスの影響は小さかったという。21年3月期の連結業績予想は見通しが難しく未定とした。

[SIerを訪ねてvol.14]ロボの力を常に100%にする会社【前編】/松栄テクノサービス

今回紹介するシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)は、愛知県に本社を構える松栄テクノサービス(愛知県長久手市、加藤正己社長)。メンテナンス事業に強みを持ち、ロボットの動作変更や、年に1度や数年に1度の忘れがちな作業であるバッテリーや潤滑油(グリス)の交換などを請け負う。トラブルなどで生産ラインが止まることのないようにサポートし「ロボットの力を100%発揮できるようにして、生産性を高めるお手伝いをする会社」と豊重広泰常務は分析する。

新会長に安川電機、小笠原浩社長が就任/日本ロボット工業会

日本ロボット工業会は5月20日、通常総会で安川電機の小笠原浩社長(=写真、昨年11月に撮影)を新会長に選出した。副会長はファナック稲葉善治会長、パナソニックスマートファクトリーソリューションズ青田広幸会長兼最高経営責任者(CEO)、スター精機塩谷国明社長、三明機工久保田和雄社長の4人。同工業会の内部組織であるFA・ロボットシステムインテグレータ協会は、会長の久保田和雄三明機工社長、副会長の渡辺亙バイナス社長とも再任となった。

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