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中国メーカーが、運びながら仕分ける物流ロボを7月に発売/ギークプラス

中国に本社のある物流向けロボットメーカー、ギークプラス(日本法人=東京都港区、佐藤智裕社長)は今年7月、搬送物を自動で仕分けながら出荷口まで搬送する、自律移動型ロボット「EVE S20T」と「EVE S20C」を日本で販売する。 昨今、オンラインショッピングなどの電子商取引(EC)が増加している。物流量が増え、宅配便などの荷物を正確で高速に仕分けるニーズが高まっている。そこで無人搬送車(AGV)の技術を応用して開発したのが、今回の新機種だ。荷物を配送方面ごとの出庫口まで搬送する搬送ロボットで、各車両が独立しているため、コンベヤーなどの固定設備と比べて後付けが容易。物流量が変化しても、導入台数の調整で柔軟に処理能力を調整できる。導入した物流拠点の移転や統廃合があった際も、移転先に持っていき引き続き活用できる。

飛散物からロボットを守る保護カバー/キャプテンインダストリーズ

キャプテンインダストリーズ(東京都江戸川区、山下宏社長)は4月24日、米国ロボワールドが開発した、オーダーメード式の産業用ロボット用の保護カバー「ロボスーツ」を発売した。塗料、鉄くず、切削液、化学薬品など幅広い飛散物から長時間、産業用ロボットを保護できる。ロボスーツは、厳しい条件で使用されることを想定しており、下腕、上腕、手首などの多数の部品で構成する。カバーの色は、黄、青、白、黒などを用意する。

[注目製品PickUp!vol.23]プログラムは自分で!ハイエンドの取り出しロボット【前編】/ハーモ「HRXⅢ-iシリーズ」

ロボットダイジェスト編集部が注目したロボット関連の製品を取り上げる連載企画「注目製品PickUp!」。23回目の今回は、長野県南箕輪村に本社を構えるハーモ(濱秀明社長)の取り出しロボット「HRXⅢ-iシリーズ」を紹介する。射出成形機から樹脂の成形品を取り出す取り出し
ロボットのハイエンドモデルで、複雑なプログラムをユーザー自身で作成できる機能「スマートプログラム」を専用コントローラーに搭載したのが最大の特徴だ。

[SIerを訪ねてvol.13]メカもロボットもお任せ【後編】/古賀機械製作所

古賀機械製作所(堺市美原区、古賀弘司社長)はもともと、自動車部品メーカー向けの専用機や自動機にロボットを組み込むことで、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)としての歩みを始めた。古賀大輔専務は「専用機や自動機にうまくロボット組み込むことで、汎用性を持たせ、設計のスピードアップも図れる」と話す。ショールームや新工場などに見合う実績を作ったり、ベテランの技術を継承し若手を育成することなどが、今後の課題だ。

貿易摩擦と新型コロナで大幅な減収減益/安川電機

大手ロボットメーカーの安川電機は4月10日、2019年度(2020年2月期)の決算を発表した。売上高は前年度比13.4%減の4109億5700万円、営業利益は同55.1%減の223億3900万円となり、大幅な減収減益となった。米中貿易摩擦や新型コロナウイルス感染の拡大により、世界的に設備投資需要が低迷した。「中国では産業用ロボットの引き合いや納入が再開しつつあるが、グローバルでは先行き不透明」と話した。

[SIerを訪ねてvol.13]メカもロボットもお任せ【前編】/古賀機械製作所

全国のシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する本企画。今回取材した古賀機械製作所(堺市美原区、古賀弘司社長)は、ロボットの動作プログラムや周辺機器を作るにとどまらず、さまざまなノウハウや工夫が必要な搬送装置やストッカー、工作機械やプレス機まで含めた生産設備全体を製作する。特に金属加工に関わる分野を得意とする。設計から部品加工、組み立て、プログラミングまで自社で対応できるのが強みだ。2018年にショールームを開設、19年にはサテライトオフィスや新工場が完成し業容を拡大している。事業全体を統括する古賀大輔専務は「それら施設に見合う実績をこれから作っていきたい」と意気込む。

第1回ロボットSI検定の詳細を決定/FA・ロボットシステムインテグレータ協会

FA・ロボットシステムインテグレータ協会(会長・久保田和雄三明機工社長)は4月10日、ロボットのシステムインテグレーション(SI)技能を認定する資格制度「ロボットSI検定」の第1回試験の概要を発表した。筆記試験は8月1日で、実技試験は9月5日、6日。日程は新型コロナウイルスの状況次第で変更の可能性がある。申し込み受け付け開始は6月15日を予定。筆記試験は東京都港区の機械振興会館、実技試験は大田区と新宿区の2会場で行う。初回のみ会員限定で、まずは3級試験のみ実施する。2021年1~3月には、一般の人も受けられる試験を東京・名古屋・大阪の全国3カ所での実施する計画だ。

オムロンの立石義雄元社長が死去

オムロンの元社長で名誉顧問だった立石義雄(たていし・ よしお)氏が21日午前0時27分、新型コロナウイルス感染症のため死去した。80歳。創業者立石一真氏の三男で、1963年に立石電機(現オムロン)に入社、87年に社長、2003年会長に就任。11年に名誉会長、19年からは名誉顧問だった。京都商工会議所の会頭なども務め、1989年にはニュースダイジェスト社による「第6回NDマーケティング大賞」も受賞した。

WRSの開催を来年度に延期/経済産業省、NEDO

経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は4月17日、8月に福島県、10月に愛知県で開催を予定していた「World Robot Summit(ワールド・ロボット・サミット、WRS) 2020」の開催延期を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により今年度の開催は困難と判断した。延期後の開催日程は未定で、2021年度中で調整中。なお、延期後も「World Robot Summit 2020」の名称を使用する。

食品にも使える電動ソフトグリッパーを発売/OnRobot

デンマークに本社を置くロボットハンドメーカーのOnRobot(オンロボット)は4月8日、不定形物を柔らかく包んで把持する電動グリッパー「Soft Gripper(ソフトグリッパー)」を発売した。シリコン製のカップが開閉する構造で、可搬質量は最大2.2kg。対象物の硬さや大きさに合わせて、形状や柔らかさの異なる3種類のカップを選べる。食品に接触する器具として米国と欧州の規格に適合し、食品や化粧品、医薬品の搬送に向く。割れやすい卵や、つぶれやすい果物も把持できる。

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