
機械商社が「7軸ロボットの活用」を説く理由/宮脇機械プラント
機械商社の宮脇機械プラント(兵庫県明石市、岡本淳社長)は、7軸ロボットを利用した自動化を積極的に提案する。現在は6つの回転軸を持つ6軸のロボットが主流だが、回転軸が一つ多い7軸ロボットなら腕をねじる独特の動きが可能だ。工作機械と組み合わせる場合、機械の正面ではなく横にロボット置いても、加工材料の付け外し作業ができる。「配置の自由度が高まり、機械正面をふさがないので人が作業する時
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機械商社の宮脇機械プラント(兵庫県明石市、岡本淳社長)は、7軸ロボットを利用した自動化を積極的に提案する。現在は6つの回転軸を持つ6軸のロボットが主流だが、回転軸が一つ多い7軸ロボットなら腕をねじる独特の動きが可能だ。工作機械と組み合わせる場合、機械の正面ではなく横にロボット置いても、加工材料の付け外し作業ができる。「配置の自由度が高まり、機械正面をふさがないので人が作業する時
グローリーは硬貨や紙幣の計数機を開発、製造する装置メーカーで、国内外の金融機関や小売店向けに大きなシェアを持つ。産業用ロボットを積極的に導入しており、以前からロボット活用を進めてきた埼玉工場に加え、2017年には兵庫県姫路市の本社工場にも協働型の双腕ロボットを導入した。
前編では野崎貴裕専任講師が中心となって開発した双腕ロボット「ジェネラル・パーパス・アーム(GPアーム)」を紹介した。後編ではGPアームで使われた技術の応用の可能性などを紹介する。「画像解析や音声分析など、視覚や聴覚に関する技術は産業界で活用されているが、触覚はまだ実用化されていないブルーオーシャン(未開拓の領域)」と野崎専任講師は話す。
三和ロボティクスが2017年11月に発売した「NEXSRT(ネクサート) F12」は、工作機械向けのロボットシステムだ。機械の前に設置し、アームを伸ばしてロボットが加工材料を着脱する。直径60~200mm、厚さ40~120m
日本ロボット工業会(会長・橋本康彦川崎重工業取締役)は10月26日、2018年7-9月期の会員企業による産業用ロボットの出荷額を発表した。出荷額は1861億円で前年同期比5.0%減と9四半期ぶりに減少した。中国向けの電子部品実装用やアメリカ向けの溶接用などの落ち込みが響いた。出荷額の7割超を占める輸出は1381億円と前年同期比で6.5%減少した。国別でトップの中国が555億円で同18.5%減、2位のアメリカが226億円で同17.7%減と不振だった。また国内出荷額は480億円で同0.7%
ZMP(東京都文京区、谷口恒社長)は10月19日、自律走行機能を備えた物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」の人搭乗オプション「CarriRo Ride(キャリロライド)」の受注を開始した。キャリロの後ろに連結することで、荷物だけでなく人も同時に移動できる。工場や倉庫、その他施設内での移動に適する。100kgの人が乗った状態でキャリロには最大100kgの荷物を積載できる。最大時速6kmで、2時間半の充電で8時間の連続稼働ができる。キャリロは自律走行モードに加え、発信機の後ろを自動追従する「カルガモモード」、ジョイスティックで操作する「ドライブモード」を選択できる。発信機の付いたキャリロの後ろにカルガモモードの他のキャリロを追従させれば、一度に多くの荷物を運ぶことができる。価格は30万円(税別)で、2018年末に出荷を開始する。
国際ロボット連盟(IFR)は10月18日に都内で会見を開き、津田純嗣会長(=安川電機会長)が2017年の全世界での産業用ロボットの販売台数を発表した。17年の販売台数は前年比30%増で過去最高の38万1000台を記録し、販売額も過去最高の約1兆8000億円に達した。13年と比較すると販売台数は114%増と、この5年間で2倍超になった。
THKとミズノは10月17日、人型ロボットに装着する空冷ジャケット「エアリージャケット」を共同開発したと発表した。ミズノが販売するファン(扇風機)付きの作業服を、THKのロボット「SEED-Noid(シードノイド)」用にしたもので、ロボットの背面から空気を取り込み、手首の袖口から排出する。各関節のモーターの熱を効率よく除去できる。40分間最大出力で連続運転した実験では、モーターの多い腕部の温度がジャケット無しでは54度近くまで上がったが、ジャケット有りでは49度台におさまった。 「これまでは温度が上がりすぎるのを防ぐため、出力を抑えて稼働させることもあったが、このジャケットがあれば高出力で長時間の連続運転ができる」とTHK技術本部の永塚正樹シニア・クリエイティブ・プロデューサーは話す。
デンマークに本社を置くユニバーサルロボットは、協働ロボットの累計出荷台数2万5000台突破を記念して、通常は水色のアーム関節部を金色に変えた特別仕様のロボットを制作。米国や中国、西ヨーロッパなど地域ごとに1社の顧客にその金色のロボットを贈呈した。日本を含む北東アジア地区では10月9日、自動車部品を製造する
経済産業省と日本機械工業連合会は10月12日、「第8回ロボット大賞」を発表した。同賞はロボット技術の発展やロボット活用を促進するため、優れたロボットなどを表彰するもので、今回は161件の応募が集まった。経済産業大臣賞に輝いたのは、ファナックの「ZDT(ゼロダウンタイム)」。モノのインターネット(IoT)技術を活用し、予防保全や故障予知などで産業用ロボットの稼働停止時間ゼロを実現するもので、業界に先駆けてIoTシステムの事業化に成功したことが高く評価された。総務大臣賞も同じくファナックのZDTが受賞した。