• インタビュー
2026.10.13
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「ここはシュンク」増やす/シュンク・ジャパン 関谷行矩社長

シュンク・ジャパン(東京都品川区)の社長に、関谷行矩氏が就任した。「思いもしないタイミングで出番がめぐってきた」と率直に明かすが、かじ取りの方針は明確だ。「この分野や用途ならシュンクに任せたい、という領域を増やしたい」と語る。特に注力する用途とは――。

(西塚将喜:ロボットダイジェスト編集部)

成熟した組織を土台に

 「外資系企業で働いてきたが、具体的なキャリア目標として、カントリーマネジャーを意識したことはなかった。地道に目の前の仕事に向き合ってきた結果」と誠実に話すのは、今年7月に就任したシュンク・ジャパンの関谷行矩社長。
 「そんな私に、しかも、こんなに早く出番が来るとは思ってもみなかった」とも明かす。

 星野泰宏・前社長は外資系ロボットメーカーの日本法人などの社長を渡り歩いた人物。2021年にシュンク・ジャパンに入社して社長に就くと、社内体制を整え、業界での地位も固めた。
 関谷社長も翌22年に入社し、そのかじ取りを間近で見てきた。
 「社風が変わり、社員が自身の強みを発揮できる環境に成熟する中で、バトンを引き継いだ。その基盤を生かしてビジネスを加速させたい」と意気込む。

日本市場で果たす役割

 「幼少期から機械仕掛けで動く和菓子の製造装置に見とれていた」と話すほどのメカ好き。生産現場の作業者や生産技術者と議論を交わすのが、現職のやりがいという。

 シュンクは工作機械用のクランプ装置やロボットハンドなど「つかむ」製品や技術に強みを持ち、国内でもエンドユーザーを中心に信頼を得る。
 関谷社長は機械系商社での営業経験もあり、その頃から顧客の熱を直接感じてきた。

 一方、エンドユーザー向けの販売手法だけでは単発の案件が多く、業績が不安定になりやすい。そこで、安定的な事業基盤の構築を目指す。具体的には工作機械への標準採用や、ロボットのシステムインテグレーターとの連携強化を狙う。

 そのためには「シュンクならではの強み」の訴求が重要とみる。中でも自信を持つ領域が、工作機械へのワーク(加工対象物)の付け替え、いわゆる「マシンテンディング」だ。
 同社にはクランプ装置にもロボットハンドにも、長年の知見がある。ワークを把持するソリューションをワンストップで提供できる。

 また、国内には海外市場を得意とする工作機械メーカーも多い。シュンクも世界中に拠点があり、サービス網の広さも強みとなる。
 それ以外にも、日本法人の本社にあるテストルームでの把持テストを通じ、国内の市場ニーズをいち早く把握したい考えだ。

 「『この分野なら、この工程なら、やはりシュンク』とのポジションを確立したい」と力を込める。
 国内での実績が今以上に広がれば、シュンクのグローバルでの日本法人の存在感が上がり、日本へのさらなる投資を呼び込めると見込む。
 「結果、われわれの顧客により良い製品やサービスを提供できると信じている。それが日本という重要な市場に拠点を置く意義だろう」と話す。

関谷行矩(せきや・ゆきのり)
2007年工学院大学工学部卒。15年米国コグネックスの日本法人、20年Arithmer(アリスマー)などを経て、22年シュンク・ジャパン入社。26年1月グローバルキーアカウントマネジメント&ビジネスディベロップメント部長、同年7月より現職。1984年東京都出身の41歳。

※この記事の再編集版は「月刊生産財マーケティング10月号」でもお読みいただけます。

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