生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

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[ロボットが活躍する現場vol.27]ロボット化して事業立て直し/ニッキフロン

フッ素樹脂部品の加工などを手掛けるニッキフロン(長野市、春日孝之社長)は2021年、本社工場のダイヤフラム製造ラインにロボットを導入した。ロボット導入により歩留まりが劇的に改善し、「製造取りやめも検討していたが、安定供給と増産のめどが立ったことで追加注文の引き合いもある」(春日社長)と手応えを口にする。導入を決めたきっかけは、19年に見舞われた甚大な浸水被害から「イノベーション復旧」を目指したこと。自動化のノウハウを社内で水平展開したり、対外的にPRするなど、自動化のモデルケースとして活用を進める。

[ロボットが活躍する現場vol.26]微細加工の段取りロボを、中小が外販へ/協栄プリント技研

協栄プリント技研(東京都調布市、小林明宏社長)は、金型や微細加工を得意とする中小規模の金属加工業の企業だ。機械加工に関する知見を生かし、協働ロボットを使った自動化システムを開発した。協働ロボットが金属加工用の工作機械に対して、被削物(ワーク)の着脱などの段取り作業をする。高度な位置決め精度がいるが、自社で開発することで同社のノウハウをシステムに盛り込んだ。今春からは中小規模の金属加工業向けに、同システムの外部販売を本格化する。

[SIerを訪ねて vol.32]「まるでカフェ」。高難度案件が得意なSIerの新社屋/インフィニティソリューションズ

システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のインフィニティソリューションズ(長野県上田市、小山田聡社長)は昨年10月、新社屋「Villa INFINITY(ビラインフィニティ)」を開所。今年に入り、本格的に活用を始めた。セミナー室を2つ、他にも打ち合わせスペースやラウンジなどを設ける。「ドイツの別荘」をコンセプトに、おしゃれなカフェのような空間を作り上げた。同社が新社屋に込めた思いに迫る。

エプソンはさまざまなソリューションで生産現場の難題解決を共に目指す Vol.2

エプソンは「省・小・精の技術」を起点に、常に新たな価値創造へ取り組み、顧客の期待に応えることに挑戦し続けている。その1つとして「生産現場の革新」にも注力する。生産現場での働き手の不足や熟練工の減少、消費者ニーズの多様化などさまざまな顧客の課題がある。それに対してエプソンは総力を挙げて全ての技術を結集させ、顧客と共に課題解決に取り組む。今、生産現場の自動化が進む中、産業用ロボットに求められる作業内容もより精密かつ複雑 になる。今まで自動化を諦めていた難作業、それを可能にするために、エプソンはクラボウ社と共創することで新たな価値創出を実現した。

[SIerを訪ねてvol.27]設計からAIまで!多彩な技術で自動車産業のニーズに応える/リョーエイ

ロボットシステムの構築を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する連載企画「SIerを訪ねて」。27回目の今回は、自動車産業向けの専用設備やロボットシステムを設計、製作するリョーエイ(愛知県豊田市、杉山正昭代表取締役)を取材した。システムの設計や製造だけではなく、画像処理やモノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)などの多彩な技術を持ち、顧客のさまざまな自動化ニーズにワンストップで対応できるのが強みだ。ダイカスト金型に離型剤を塗布するロボットシステムも独自開発しており、累計で300台以上の納入実績を誇る。

[注目製品PickUp! vol.40]自作のようなロボットアーム/オリムベクスタ「OVR350K1」

ロボットダイジェスト編集部が注目したロボット関連の製品を紹介する「注目製品PickUp!」。今回は、オリムベクスタ(東京都台東区、木方敬社長)が昨年末に発売した小型の垂直多関節ロボットアーム「OVR350K1」を取り上げる。モーターが共通する製品なら単軸ロボットから5軸のOVR350K1に至るまで、全て同じコントローラーで制御できるなど使い勝手の良さが特徴だ。自作ロボットを検討する顧客にも「ちょうどいい」スペックで、「導入しやすく、業種を問わず幅広い需要があり、潜在需要は非常に大きい」とみる。

[国際ロボット展 特別リポートvol.14]「ロボットの概念を変える」テーマにデモ/オムロン

オムロンの卓球ロボット「フォルフェウス」のデモンストレーションは、多くの来場者が足を止める、国際ロボット展の一種の風物詩だ。「2022国際ロボット展(iREX2022)」でも最新の第7世代が披露された。同社が展示のコンセプトに掲げたのは「ロボットの概念を変える」。人の能力を超える自動化や、人と機械が高度に協調するシステムを披露した。その先に見据えるのは、ロボットへの置き換えでも、ロボットとの協働でもなく、ロボットとの融和だ。

AIを活用しロボでトマトのへたを除去/カゴメ

大手食品メーカーのカゴメは11月から茨城工場で、トマトのきょう雑物除去システムの本格的な稼働を開始した。きょう雑物とはトマトの皮、へた、変色部などの異物のこと。同システムのロボット部分は安川電機の「MPP3F」を、きょう雑物判定には安川電機グループのYE DIGITAL(ワイ・イー・デジタル)が開発した人工知能(AI)画像判定技術を採用。ディープラーニング(深層学習)の手法できょう雑物を高精度に判別する。

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