[ロボットが活躍する現場 vol.63]医薬品の包装を人手からヒューマノイドに/武州製薬
武州製薬(埼玉県川越市、森川哲也社長)は、工場にヒューマノイド(ヒト型)ロボットを複数台導入し、人手作業の自動化に取り組む。医薬品の品種によっては生産量が少なく専用機の導入が難しいため、箱詰めなどは人手に頼らざるを得ない。そうした生産ラインにヒューマノイドを導入し、自動化装置や作業者と連携させて効果的な自動化を成し遂げた。
自動化装置や作業者と連携して
4台ともカワダロボティクス(東京都台東区、白間直人社長)の「NEXTAGE Fillie(ネクステージフィリー)」で、それぞれ別の生産ラインで運用する。上半身だけヒト型のセミヒューマノイドだ。
「SAKURA(サクラ)」と名付けた1台目は医薬品の箱詰め、2台目の「HIMAWARI(ヒマワリ)」は箱へのテープの貼り付け、3台目「MOMIJI(モミジ)」は自動注射器の組み立て、4台目「TSUBAKI(ツバキ)」は複合的な作業を担う。どれも単体で稼働するのではなく、搬送装置やテープの貼り付け装置などと連携して動く。
特に4台目のツバキは箱の供給装置やコンベヤーと組み合わせており、また作業者とも力を合わせる。まずツバキが供給装置から箱を1個ずつ取り出し、組み立て、コンベヤーに流す。作業者は流れてきた箱に薬の入ったボトルを投入し、ロボット側に流れるコンベヤーに再び置く。ツバキはそのボトルの入った箱を拾い上げ、自動機を使ってテープを貼り、次工程に流す。ロボットで代替できる作業の範囲を見極め、作業者と分担することで効率的かつ確実な生産ラインを作り上げた。
これらシステムの運用を主導するコーポレートIT本部DX戦略部の上野拓真部長は「工場のレイアウト変更が最小限で、人手作業をほぼそのまま置き換えられた。作業者だとどうしてもミスが発生する可能性があるが、ロボット化したことでミスを防げるのも大きなメリット」と語る。
