ブレグジット問題を抱える英国でロボット導入が停滞/国際ロボット連盟
国際ロボット連盟(IFR、会長・津田純嗣安川電機会長)は5月16日、世界の産業用ロボットの動向に関する報告書「ワールド・ロボティクス・レポート2019」の調査結果の一部を発表した。
ブレグジット(欧州連合〈EU〉からの英国離脱)問題を抱える英国は、2018年の産業用ロボットの新規設置台数2036台で、前年比3%減となった。製造業の従業員1万人当たりが保有するロボットの数は世界平均と同水準の85台で世界22位にとどまった。
一方、EU全体の新規設置台数は前年比12%を記録し、英国との間で明暗が分かれた。EU全体では従業員1万人当たりのロボット台数は106台で、米国(91台)やアジア(75台)に比べ高い数値を示した。従業員1万人当たりのロボット台数の上位10カ国にはドイツやスウェーデンなど欧州の5カ国が名を連ねた。
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