2019.09.30
★お気に入り登録

過去最高を更新、2018年の世界のロボット販売額/国際ロボット連盟

 ドイツに本部を置く国際ロボット連盟(IFR、会長・津田純嗣安川電機会長)は9月18日、世界のロボット市場を調査した「World Robotics report(ワールド・ロボティクス・リポート)」の概要を公表した。

 同調査によると、2018年の世界の産業用ロボット販売額は、過去最高の165億ドル(約1兆7800億円)を達成。出荷台数は42万2000台で、前年比6%の増加となった。「米中の貿易紛争は世界経済に不確実性をもたらしているが、それでも年間40万台超を記録したことはとてもエキサイティング」と津田会長はコメントした。ロボット市場は長期的には拡大が続き、22年には58万4000台まで出荷台数が伸びる見通しだ。

 最大のロボット需要国は中国で、2018年には15万4000台のロボットが新設された。中国メーカーの国内シェアは22%から27%へと高まり、海外メーカーの出荷台数は前年比で9000台減少した。

 世界の協働ロボット市場についても初めて分析した。メディアでは大きな注目を集めるものの、産業用ロボット全体に占める協働ロボットの割合は台数比で全体の3.24%にとどまった。協働ロボットの設置台数は、前年比で23%増加した。

同じ企業の記事

>>[創刊特別インタビュー]10年後が楽しみ/国際ロボット連盟津田純嗣会長

>>世界の産ロボ販売台数がこの5年で2倍に/国際ロボット連盟

>>ブレグジット問題を抱える英国でロボット導入が停滞/国際ロボット連盟

>>2019年の世界の産ロボ新規導入は37万台。日本は導入台数2位/国際ロボット連盟

>>従業員1万人あたりの産ロボ稼働台数の世界平均は113台、日本は3位/国際ロボット連盟

>>20年の世界の産ロボ新規導入は38万台、コロナ禍でも中国好調/国際ロボット連盟

>>新会長にABBマリーナ・ビル氏、副会長にファナック山口賢治社長を選出/国際ロボット連盟

>>21年の世界の産ロボ新規導入は50万台、過去最高を記録/国際ロボット連盟

>>産ロボ新規導入実績、アジアが欧米を大きくリード/国際ロボット連盟

>>韓国のロボット密度、世界1位に/国際ロボット連盟

>>2024年のロボットトレンド、トップ5を発表/国際ロボット連盟

>>米企業、ロボットに積極投資/国際ロボット連盟

>>過去最多400万台超のロボットが世界で稼働/国際ロボット連盟

>>安川電機の小笠原浩会長がデミング賞本賞を受賞

>>ロボット密度は7年で2倍以上に! 国別ランキングを発表/国際ロボット連盟

>>ロボットの5大トレンドを発表/国際ロボット連盟

>>ロボット業界で活躍する10名の女性を選出/国際ロボット連盟

>>中国、ロボットとハイテクに1兆元の巨額投資へ/国際ロボット連盟

>>欧州自動車産業、ロボット導入が高水準維持/国際ロボット連盟

>>日本の自動車産業、ロボット導入が過去5年間で最多に/国際ロボット連盟

>>世界のロボット需要が10年で2倍に/国際ロボット連盟

★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE