
ロボットにも、自動機にも/コスメック
コスメック(C-55)は、ロボットの周辺機器としても、自動機の要素部品としても使えるジグやクランプ機器、ハンドチャンジャ―を多数出展する。目玉の一つが今年3月に発売したばかりの「エアスイングクランプ」だ。
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コスメック(C-55)は、ロボットの周辺機器としても、自動機の要素部品としても使えるジグやクランプ機器、ハンドチャンジャ―を多数出展する。目玉の一つが今年3月に発売したばかりの「エアスイングクランプ」だ。
CKD(C-45)は電動アクチュエーター「ROBODEX(ロボデックス)」を大々的にPRしている。モーター付きとモーターレスを合わせ、全27シリーズ106サイズをラインアップする。
ニッタ(D-21)は、ソフトハンド「ソフマティックス」とツールチェンジャー「ニッタオメガ」の新製品を出展する。中でもソフマティックスは、既存の3機種に今後発売予定の10機種を加えた全13機種を出展し、多くの来場者が関心を寄せる。
ミツトヨ(C66)は無人化や効率化といったテーマに合わせた展示で注目を集める。効率化では、「治具レスロボット計測システム」を展示。
「これを見るために、一直線にわが社のブースを目指してくる地元の大手自動車メーカーの技術者も多い」――。そう話すのはエスアンドエフ(D-31)の白岡佳寿美社長。スイスの搬送装置メーカー、グーデルの製品をアピールする。グーデル製搬送装置は、高品質な既製ユニットで自動化システムを組める点が大きな魅力だ。
空圧機器メーカーのSMC(C-23)は、フィンガーチェンジ機能を持つエアチャック「MHF2-X7076A」と「JMHZ2-X7300」を出展する。特徴はロボットハンドの爪部分だけを交換できることだ。オートハンドチェンジャーと比べ、軽量、コンパクトなため可搬質量を大きく損ねることがない。エアチャックの本体側に配線や配管を集約し、ツール交換時の電気接点不良や配管接続の不備でのエア漏れを避けられる。販売促進部販促支援課の谷塚享史主任は「ハンドそのものを交換できるチェンジャーは多いが、爪のみを交換するチェンジャーは珍しいのでは」と話す。MHF2-X7076Aは薄型タイプで、全長を従来品比82%短縮し、質量は同69%以上削減した。JMHZ2-X7300は小型タイプで、手動でも着脱できる。
機械商社の中央工機(名古屋市昭和区、箕浦康弘社長、B-14)のブース内で、NTNは手首関節モジュール「i-WRIST(アイリスト)」を出展する。アイリストは先端に装着するツールを変えることで、液剤の塗布や外観検査、洗浄などさまざまな用途に使える。産業用ロボットのようなアーム(腕)ではなく、人の手首のような動作に特化したロボットで、屈曲や旋回の角度を高速かつ自在に制御する。アクチュエータグループの古橋幸太さんは「そのような動きができるのは、同社が手掛けるドライブシャフトの技術を応用したから」と明かす。従来のロボットはティーチング(教示)する時に、制御上の特異点と配線ケーブルのねじれが原因の断線に注意がいる。アイリストは特異点がなく、関節の内側にケーブルを配線できるため、ねじれを気にすることなくティーチングできる。
工作機械や半導体製造装置向けの液温調整機「オイルマチック」ブランドで知られる関東精機(D09)は、自動搬送システム「ピックマチック」を展示。具体的な引き合いや相談の他、システム用の自動化機器の売り込みも少なくないという。
鍋屋バイテック(岐阜県関市、岡本友二郎社長、C-60)は、ドイツの機械部品メーカー、ツィマーグループの電動グリッパーシリーズを出展する。マーケティング事業本部の西村佳穂さんは「従来品よりサイズが小型で軽量になったが、把持力は高まった」と強調する。また、セルフロック機構を搭載する。停電やケーブルの破損で電力の供給が突然途切れても、グリッパーの把持力が変化せず、設備やワークの損傷を防げる。