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グーデル製搬送装置をアピール/エスアンドエフ

「これを見るために、一直線にわが社のブースを目指してくる地元の大手自動車メーカーの技術者も多い」――。そう話すのはエスアンドエフ(D-31)の白岡佳寿美社長。スイスの搬送装置メーカー、グーデルの製品をアピールする。グーデル製搬送装置は、高品質な既製ユニットで自動化システムを組める点が大きな魅力だ。

爪だけを交換できるチェンジャー/SMC

空圧機器メーカーのSMC(C-23)は、フィンガーチェンジ機能を持つエアチャック「MHF2-X7076A」と「JMHZ2-X7300」を出展する。特徴はロボットハンドの爪部分だけを交換できることだ。オートハンドチェンジャーと比べ、軽量、コンパクトなため可搬質量を大きく損ねることがない。エアチャックの本体側に配線や配管を集約し、ツール交換時の電気接点不良や配管接続の不備でのエア漏れを避けられる。販売促進部販促支援課の谷塚享史主任は「ハンドそのものを交換できるチェンジャーは多いが、爪のみを交換するチェンジャーは珍しいのでは」と話す。MHF2-X7076Aは薄型タイプで、全長を従来品比82%短縮し、質量は同69%以上削減した。JMHZ2-X7300は小型タイプで、手動でも着脱できる。

自動車部品の技術がルーツ/NTN

機械商社の中央工機(名古屋市昭和区、箕浦康弘社長、B-14)のブース内で、NTNは手首関節モジュール「i-WRIST(アイリスト)」を出展する。アイリストは先端に装着するツールを変えることで、液剤の塗布や外観検査、洗浄などさまざまな用途に使える。産業用ロボットのようなアーム(腕)ではなく、人の手首のような動作に特化したロボットで、屈曲や旋回の角度を高速かつ自在に制御する。アクチュエータグループの古橋幸太さんは「そのような動きができるのは、同社が手掛けるドライブシャフトの技術を応用したから」と明かす。従来のロボットはティーチング(教示)する時に、制御上の特異点と配線ケーブルのねじれが原因の断線に注意がいる。アイリストは特異点がなく、関節の内側にケーブルを配線できるため、ねじれを気にすることなくティーチングできる。

小型・軽量でも高把持力/鍋屋バイテック

鍋屋バイテック(岐阜県関市、岡本友二郎社長、C-60)は、ドイツの機械部品メーカー、ツィマーグループの電動グリッパーシリーズを出展する。マーケティング事業本部の西村佳穂さんは「従来品よりサイズが小型で軽量になったが、把持力は高まった」と強調する。また、セルフロック機構を搭載する。停電やケーブルの破損で電力の供給が突然途切れても、グリッパーの把持力が変化せず、設備やワークの損傷を防げる。

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