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自動化で良品を作り続ける/ユアサ商事

 工作機械を使った金属加工の自動化が進む。しかし、加工トラブルの突発で良品を作り続けるのが難しいことも多い。そこで、加工トラブルを抑止しながらの自動化を提案するのが、ユアサ商事(B46)だ。

 ツガミのマシニングセンタ「VA4」や自社開発の加工物取り出し用ロボット「ロボコンボ」を組み合わせた。さらに、各種センサーを駆使して、加工トラブルを事前に検知し、停止や修正をする。また、加工状態を保つため、加工液の保全機器も合わせて提案する。

 開発を率いるユアサ商事の金山久樹市場開発部長は「単に工作機械とロボットを提案するのでなく、『加工条件の安定』もないと完全な自動化はできない。今は理想の8割まで達成した」と、さらなる高みを目指す。

チョコ停防ぐパーツフィーダー/スターテクノ

システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のスターテクノ(愛知県岩倉市、塩谷陽一社長、B-43)は、パーツフィーダー「ビジョンフィーダー」を出展する。NTNと共同開発し、複数種類のワークに対応できるのが特徴だ。2Dビジョンセンサーでワークの中心部の形状を特定するだけでピッキングできる。複数のワーク(加工対象物)に対応できるだけでなく、ワークにバリが残っている場合でもピッキングできるため、チョコ停を防いで作業効率の向上に貢献する。営業部営業課の宮崎正樹さんは「ハンド部分を変えることで多様なワークに対応できる」と話す。

ロボットだけでローディング/富士精工

富士精工(B-21)は協働ロボットと産業用ロボットを使ったローディングシステムのデモを展示する。穴が開いた円形のワーク(加工対象物)を協働ロボットがピッキングし、コンベヤーに設置する。コンベヤーで流れるワークの形状をカメラで認識し、産業用ロボットが形状ごとに決められたストッカーにセットする。最後に産業用ロボットがワークに合ったハンドに自動で付け替えてワークを工作機械にローディングする。営業部精機営業課SFGの阿部孝行主幹は「ピッキングからローディングまでロボットがするため、人が介入する必要がない」と話す。

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