40kgの荷物を10kg可搬の協働ロボで?!/フレアオリジナル、日立重機設計
フレアオリジナル(E67)と共同出展者の日立重機設計は、協働ロボットとエアバランサーの組み合わせを提案する。協働ロボットの可搬質量には限りがあるが、重量物の搬送をアシストするエアバランサーを使うことで可搬質量を拡張できる。「会場では40kgの荷物の搬送を提案するが、組み合わせるエアバランサー次第でさらに重い物も扱える。来場者からは『こういうものが欲しかった』との声をいただいた」と日立重機設計の飯村直樹常務は話す。
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フレアオリジナル(E67)と共同出展者の日立重機設計は、協働ロボットとエアバランサーの組み合わせを提案する。協働ロボットの可搬質量には限りがあるが、重量物の搬送をアシストするエアバランサーを使うことで可搬質量を拡張できる。「会場では40kgの荷物の搬送を提案するが、組み合わせるエアバランサー次第でさらに重い物も扱える。来場者からは『こういうものが欲しかった』との声をいただいた」と日立重機設計の飯村直樹常務は話す。
空圧機器や真空グリッパーを手掛けるピアブ・ジャパン(D16)は、ロボットハンドを交換するハンドチェンジャーを初披露した。ロボットの動作でハンドの接続部分を側面から差し入れるだけで取り外せる。逆の順番で動作させると装着もできる。担当者は「ハンドチェンジャーの中でも簡単な方式。真空グリッパーなどと合わせて販売拡大させたい」と意気込む。
工作機械に取り付けて使う切削工具を準備するツールプリセッターなどを製造する共立精機(D14)は、全自動計測システム「HP-6040V-FA」を披露した。ツールホルダーの締め付けナットの締緩装置や突き出し調整ユニット、搬送用ロボットなどを組み合わせた。人工知能(AI)を活用して刃先の付着物を検知する「AIソフト」も搭載。金属加工関係の来場者は同システムを見つめながら、自社工場への適用について検討していた。
明和eテック(E33)は自社製の自律移動型搬送ロボット(AMR)「me-Rabo(ミラボ)」などを展示する。全方向に移動できる「メカナムホイール」を採用し、狭い場所でも方向転換せずに縦や横、斜めに動ける(=動画)。
中国のロボットメーカーDobot Robotics(ドゥーボットロボティクス)の日本法人DOBOT JAPAN(ドゥーボットジャパン、E41)は、2.5Dカメラを搭載したロボットでピッキングデモを展示する。2Dカメラでは捉えるのが難しい角度がついた場所でも、スムーズにピッキングできる。
ブース担当者は「共同出展のアスカ、リョーサン、TechShare(テックシェア)の展示もあわせて見てもらえたら」と語った。
伊東電機(D03)は、モーターを内蔵するローラー「パワーモーラ」を組み合わせて構成したコンベヤー式のソーティングシステムを展示している。作業者への負担が大きい重量物の仕分け作業を自動化できる。会場では段ボール箱の搬送や仕分け作業を実演する。伊東徹弥社長は「展示しているソーティングシステムの総消費電力量は一般的なドライヤーよりも小さく、省エネ性能に優れる」とアピールする。
日本トムソン(E56)は来場者へのノベルティーとして、ヒノキのサシェ(香り袋)を配布する。ヒノキには抗菌や消臭効果の他、リラックス効果もあるという。同社のマスコットキャラクター「IKOBO(イコボ)」のヒノキ製のプレート付きだ。
コンバム(C39)は吸着ハンド「SGP-Hシリーズ」で、園芸用の土が入った30kgの袋を吸着して搬送するデモを披露している。国松孝行専務取締役は「わが社は袋状のワーク(対象物)を得意にする。この展示を通じて、多くの人が足を止めてくれるので、少しは魅力が伝わっているのかなと感じる」と手応えを話す。
会期2日目の午前中には、会場がある常滑市の鬼崎北小学校の見学会も開かれた。2クラス、計42人の児童がロボットメーカーやシステムインテグレーターの展示を見学した他、主催者企画の「産業用ロボット体験ゾーン」でロボットの操作体験やロボットとの射的対決、クレーンゲームなどを楽しんだ。
来場者のにぎわいでも、暑さでも初日を上回った2日目。来場者数は2万782人でした。明日も引き続き30度を超える暑さが予想されていますが、会場内は空調のおかげで比較的過ごしやすくなっています。「ロボットテクノロジージャパン2024」開催は今日まで。ご来場をお待ちしています!