
ビジョン2030を発表、ロボットが発展支える/川崎重工業
川崎重工業は11月2日、2030年に目指す将来像をまとめた「グループビジョン2030」を発表した。「次の社会へ、信頼のこたえを」を掲げ、その将来像に合わせた組織改編なども発表した。ロボット関係では、「ウィズコロナ、アフターコロナ社会を支え、川崎重工の発展も支えるのがロボット。売上げで寄与するだけでなく、シナジー効果で他事業の競争力も高める」と橋本康彦社長は述べた。
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川崎重工業は11月2日、2030年に目指す将来像をまとめた「グループビジョン2030」を発表した。「次の社会へ、信頼のこたえを」を掲げ、その将来像に合わせた組織改編なども発表した。ロボット関係では、「ウィズコロナ、アフターコロナ社会を支え、川崎重工の発展も支えるのがロボット。売上げで寄与するだけでなく、シナジー効果で他事業の競争力も高める」と橋本康彦社長は述べた。
川崎重工業は10月22日、ロボットを用いた自動PCR検査サービスを開始すると発表した。また、空港向けのPCR検査ロボットシステムのデモ設備を公開した。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は10月16日、「革新的ロボット研究開発基盤構築事業」に着手すると発表した。同事業ではロボットの導入があまり進んでいない領域にも対応可能な産業用ロボットシステムの実現に向け、産学連携で研究開発に取り組む。
大手鋳造装置メーカーの新東工業は10月13日、昨年2月に開発したひずみゲージ式6軸力覚センサー「ZYXer(ジクサー)」がファナック、川崎重工業、デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、中川弘靖社長)の国内ロボットメーカー3社のオプションとして正式採用されたことを発表した。
今年4月に川崎重工業のロボットディビジョン長に就任した高木登執行役員。「ロボット市場は今後とにかく伸びる。しかし、従来からある市場はそれほど大きくならない」と新市場開拓の重要性を指摘する。商品企画部を新たに立ち上げた高木執行役員は「仕事は楽しんでやるもの。そうでなければいい結果は生まれない」と言う。
川崎重工業と、同社グループでITシステムやネットワーク構築を担うベニックソリューション(兵庫県明石市、占部博信社長)、関西電力子会社のオプテージ(大阪市中央区、荒木誠社長)の3社は9月3日、企業が独自に構築できる第5世代移動通信システム(ローカル5G)の実証実験の予備免許を取得した。
産業用ロボットのウェブマガジン「ロボットダイジェスト(ロボダイ)」の「夏期集中講座」もついに最終日を迎えた。今回はロボットの歴史ついて解説する。「ロボット」の言葉が初めて世に出たのは1920年。ある意味では今年はロボット100周年とも言える。産業用ロボットの歴史は50年代から始まった――。
産業用ロボットのさまざまな情報を発信するウェブマガジン「ロボットダイジェスト(ロボダイ)」では今回、「夏期集中講座」と題して押さえておくべき基本的なポイントを5日間にわたって解説する。2日日は産業用ロボットの市場規模を取り上げる。日本は実は「ロボット大国」だった――?
経済産業省の主導の下、産学連携でロボット関連の人材を育成する組織「未来ロボティクスエンジニア育成協議会」(略称はCHERSI<チェルシー>)が2020年6月24日、正式に設立された。19年12月に東京都内で開かれた「2019国際ロボット展」で、同省とロボットメーカーなどがチェルシー設立の覚書を交わし、設立に向けて準備を進めてきた。「ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会」の下にチェルシーの事務局を置き、ロボット人材育成のためのさまざまな活動に取り組む。
新型コロナウイルスの感染拡大を機に、ロボットを使用する場面がますます増えている。川崎重工業は、6月2日に営業を再開した神戸市中央区の企業ミュージアム「カワサキワールド」に、自社の協働型の双腕スカラロボット「duAro(デュアロ)2」を使った自動検温システムを設置した。来場者への検温を自動化し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ。