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オープン化時代に使いやすい汎用コントローラーを【後編】/KEBA Japan村上正和社長インタビュー

オーストリアのロボットコントローラーメーカーのKEBA(ケバ)は、日本を重要な市場に位置付ける。世界の産業用ロボット市場で日本メーカーの生産台数が過半数を占めるため、ロボットを制御するためのコントローラーメーカーから見たら、日本は巨大な市場だ。日本法人、KEBA Japan(東京都江東区)の村上正和社長は「近年、日本メーカーの開発志向が変わり、追い風になってきた」と明るい将来を描く。

オープン化時代に使いやすい汎用コントローラーを【前編】/KEBA Japan村上正和社長インタビュー

オーストリアの産業機械向けコントローラーメーカーのKEBA(ケバ)。製品の大半が相手先ブランド生産(OEM)で、特徴は汎用性の高さだ。ロボットの基本となる動作を、テンプレート(ひな型)の選択だけで構築できる。日本法人、KEBA Japan(東京都江東区)の村上正和社長は「ロボットの動き方は、垂直多関節や水平多関節といったタイプ別で見ると、基本はほぼ同じ。ならば、基本動作を搭載済のコントローラーを使えば、自社の付加価値の創出に注力できる」と提案する。

ソフトの機能を強化し、使いやすさを向上/ABB

スイスの大手産業用ロボットメーカーのABBは、ロボットのソフトウエアの機能強化に力を入れている。ここ数カ月で、ロボットの使いやすさを向上する新機能や新製品を相次いで市場投入した。また、新型コロナウイルス感染症が世界中で拡大する中、ABBは顧客支援の一環で、主要なソフトやサービスを2020年末まで無料で提供している。

SIerに必要な技能をトータルで教育/バイナス

システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の事業に加え、教育機関向けにロボットなどの実習装置も製造、販売するバイナス(愛知県稲沢市、渡辺亙社長)。2018年に教育センターを開設し、既存のSIerやSIerになりたい企業を対象に、SIerに必要な技能をトータルで、そして実践的に教育するサービスを始めた。下間篤取締役営業部長は「実践に近い環境で教育サービスを提供できる施設は珍しい」と説明する。

担当者は全社員の2割強、「サービスファースト」掲げる意味/ファナック 山口賢治 社長兼CEO

FA(ファクトリーオートメーション)、ロボット、ロボマシンを3本の柱に事業を展開するファナックは「サービスファースト」を社是として掲げる。グローバル9000人の社員のうち実に2000人がサービス担当者という。山口賢治社長は「開発にサービスの意見を反映するのが大事」と語る。果たしてその真意は――。

中国ベンチャーの障害物検知センサーを発売/ZMP

無人搬送車(AGV)のように使える台車型の物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」などを開発、販売するZMP(東京都文京区、谷口恒社長)は4月23日、中国のベンチャー企業が開発した対物センサーを国内発売した。発売した製品は、RoboSense(ロボセンス)製のレーザー式3次元対物センサー「RS-Bpearl(パール)」。AGVや自動運転車両に搭載して周囲の障害物を検知する用途を見込む。価格は送料別で49万8000 円(税抜き)。

[注目製品PickUp!vol.23]プログラムは自分で!ハイエンドの取り出しロボット【後編】/ハーモ「HRXⅢ-iシリーズ」

今回の「注目製品PickUp!」は、ハーモ(長野県南箕輪村、濱秀明社長)が2017年に発売した、ハイエンドの射出成形品取り出しロボット「HRXⅢ-iシリーズ」を紹介する。複雑なプログラムをユーザー自身で作成できる機能「スマートプログラム」を専用コントローラーに搭載したのが最大の特徴で、同社は国内の自動車産業に攻勢をかける考えだ。また、独自のソリューション「トータルリンク」とiシリーズのセット提案も強化する。

[注目製品PickUp!vol.23]プログラムは自分で!ハイエンドの取り出しロボット【前編】/ハーモ「HRXⅢ-iシリーズ」

ロボットダイジェスト編集部が注目したロボット関連の製品を取り上げる連載企画「注目製品PickUp!」。23回目の今回は、長野県南箕輪村に本社を構えるハーモ(濱秀明社長)の取り出しロボット「HRXⅢ-iシリーズ」を紹介する。射出成形機から樹脂の成形品を取り出す取り出し
ロボットのハイエンドモデルで、複雑なプログラムをユーザー自身で作成できる機能「スマートプログラム」を専用コントローラーに搭載したのが最大の特徴だ。

貿易摩擦と新型コロナで大幅な減収減益/安川電機

大手ロボットメーカーの安川電機は4月10日、2019年度(2020年2月期)の決算を発表した。売上高は前年度比13.4%減の4109億5700万円、営業利益は同55.1%減の223億3900万円となり、大幅な減収減益となった。米中貿易摩擦や新型コロナウイルス感染の拡大により、世界的に設備投資需要が低迷した。「中国では産業用ロボットの引き合いや納入が再開しつつあるが、グローバルでは先行き不透明」と話した。

棚置きロボを発売、省スペースで高密度配置可能に/安川電機

安川電機は4月7日、多用途向けロボット「GPシリーズ」のラインアップに可搬質量300kg、アームの長さが3220mmの「MOTOMAN(モートマン)-GP300R」を追加した。床より高い水平面に設置する「棚置き型」と呼ばれるタイプで、設置面より低い範囲で広くアームが動く。自動車ボディーなどをハンドリングするのに適する。床に置くタイプのロボットと組み合わせれば高密度なロボット配置が可能で、よりコンパクトな組み立てラインを実現できる。

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