生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

[SIerを訪ねてvol.7]少数精鋭のファブレス設計者集団【後編】/レステックス

今回の「SIerを訪ねて」では、千葉県松戸市のJR常磐線馬橋駅から徒歩3分の場所に本社を構えるレステックス(斉藤圭司社長)を訪問した。同社はアルミの鋳物工場向けのロボットシステムや、協働ロボットを使ったパッケージシステムを得意とする。同社はシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)として一通りの工程を自社で担えるが、「全工程を自社で担おうとは思わない」と話す。その真意を斉藤社長に聞いた。

外食産業向けのロボットシステムを展示/チトセロボティクス

飲食店の厨房(ちゅうぼう)やセントラルキッチン(集中調理施設)向けのロボットシステムを開発するチトセロボティクス(東京都台東区、西田亮介社長)は4月17日、東京都台東区に「ロボットセンター」(=写真)を開設したと発表した。このロボットセンターは、4月1日に移転した本社の併設施設として開設したもので、「食品・食器仕分けロボット」などを常設展示する。動作デモを見学できるほか、

バイスメーカーが提案する多品種少量生産の自動化とは【前編】/酒井正一ナベヤ常務

加工素材を工作機械に固定するバイスなどを製造販売するナベヤ(岐阜市若杉町、岡本知彦社長)は、2016年からシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)と連携して加工の自動化提案に力を入れる。「バイスで加工を自動化」と言ってもイメージが湧きにくいが、ナベヤはどのように自動化システムの導入を促しているのか。答えはバイスやロボットを単体ではなく、パッケージにして提案することだった。ナベヤの酒井正一常務は「多品種少量生産をする中小企業で、ロボットを使用した無人加工をするには、これまでのバイスの使い方を変える必要がある」と訴える。

グリッパーのブランド確立を目指す【後編】/北川鉄工所

ロボットハンド(グリッパー)の「promano(プロマノ)」ブランドの確立を目指す北川鉄工所。今年度中には、ワーク(加工や搬送の対象物)をつかむノウハウをベースに、これまでにない付加価値を持たせた新製品を発売する。「つかんで加工」するものと、「つかんで測定」するものの2製品だ。成長著しいロボット産業で、培った技術を生かして事業拡大を図る。

グリッパーのブランド確立を目指す【前編】/北川鉄工所

旋盤(回転する加工物に刃物を押し当てて加工する工作機械)に用いる周辺機器をはじめ、鋳物部品や建設機械、立体駐車場などを事業の柱とする北川鉄工所。工作機器部門のキタガワ・グローバル・ハンド・カンパニーが新たな事業としてブランド確立に注力するのが、ロボットハンド(グリッパー)だ。「Promano(プロマノ)」と名付けたブランドで、ロボット業界に進出する。

チャックの爪の交換はロボットに【後編】/松本機械工業

松本機械工業(金沢市、松本要社長)は、チャックや回転テーブルなどの工作機械の周辺機器を製造販売する。チャックとは旋盤(回転する加工物に刃物を押し当てて加工する工作機械)に必須の機器で、一般的に3つのジョー(爪)でワーク(被加工物)をしっかりと固定する役目を持つ。同社が爪交換の自動化に取り組み始めたのは、今から30年以上も前。だが、ここ2~3年で注目度は一気に高まったという。それはなぜだろうか――?

チャックの爪の交換はロボットに【前編】/松本機械工業

松本機械工業(金沢市、松本要社長)は、チャックや回転テーブルなどの工作機械の周辺機器を製造、販売する。チャックとは旋盤(回転する加工物に刃物を押し当てて加工する工作機械)に必須の機器で、一般的に3つのジョー(爪)でワーク(被加工物)をしっかりと固定する役目を持つ。チャックの爪は従来、人が手作業で交換していた。これに対し同社は、最近の深刻な人手不足に対する解決策(ソリューション)として、次のような提案に力を入れる。爪の交換はロボットにお任せあれ――と。

[気鋭のロボット研究者vol.5]3Dプリンターを使って開発加速【後編】/立命館大学平井慎一教授

金属製のロボットハンドが多い中、平井慎一教授は樹脂やシリコン製のソフトハンドを研究、開発する。2017年度に研究室に3Dプリンターを導入したことでトライ・アンド・エラーのサイクルが速くなり、開発が進んだ。試行錯誤を経て開発したソフトハンドは実用化も近い。食品分野で広くロボットに適用できれば、需要の安定した市場に進出できる。

[特集SIerになろうvol.11]SIer育成の施設が全国各地に次々と

行政や公的機関の支援で産業用ロボットのショールームや研修施設の開設が全国で相次ぐ。システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)育成を目的に研修会や講座を施設で開くケースも多い。中小規模のSIer企業は各地域に根付いて活動するため、全国各地への産業用ロボットの普及には地場のSIerの強化が欠かせない。2017年の経済産業省の補助金事業「ロボット導入促進のためのシステムインテグレータ育成事業」での事例や、公的団体が主体で運営する施設を中心に取り組みを紹介する。

[特集SIerになろうvol.10]SIer機能を獲得する商社【その2】/山善

工場の自動化(ファクトリーオートメーション=FA)機器に強い商社が、調達力やスケールメリット、物流網などの強みを生かし、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)業界に参入するケースが増えた。参入のアプローチはさまざまで、「特集SIerになろうvol.9」として前回取り上げたユアサ商事はSIerの新会社を立ち上げ、今回紹介するvol.10の山善は社内に専門の部署を創設した。戦略に違いはあるが、設備メーカーや既存のSIer、顧客の間に立ち、できることを少しずつ拡大しようと注力する点は同じ。人材不足という共通の課題も抱えるが、すぐそこにある需要を獲得するための投資を継続する。

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