2022.05.18
★お気に入り登録

[SIerを訪ねてvol.23]機械の知見が強み/三宝精機工業

ブームにも乗ろう

21年、主にトレーニング用として協働ロボットを2台導入

 「協働ロボットの『ブーム』には乗り遅れた」と金子社長は豪快に笑う。現在の旺盛な自動化ニーズの大きなけん引役でもある協働ロボットは、金属加工よりも三品(食品・化粧品・医療品)産業などで多く使われるため、同社には縁遠かった。  協働ロボットの使い方は、一般的な製造業向けの産業用ロボットとは違う。「最も大きな違いは、協働ロボットには人と同じようなことをさせる点。この点が協働ロボブームの中心で、これまでの産業用ロボットとは使い方が大きく異なるところ。21年、まずは自分たちと顧客のトレーニングに対応できるよう協働ロボットを2台導入した」(金子社長)。  SIerビジネスを金属加工業以外にも広げることは今後の大きな課題だ。そのために、ロボット周辺装置メーカーとのパートナーシップを増やすという。装置類の共同開発などもするが、一番の利点は周辺装置の顧客のシステム構築を共同で担えること。「これが営業力ともなる。オーバーホールやレトロフィットのイメージが先行するわが社の現在のメイン顧客は工作機械ユーザー。他業種へのルートを広げるためにも、パートナーシップを強化する」と金子社長は力を込める。

(ロボットダイジェスト編集部 芳賀 崇)

★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE