食品向けロボットが注目集める！【その３】／FOOMA JAPAN2023
食品物流こそ、自動化を
三菱電機は、食品工場からコンビニやスーパーなどの小売店に発送する際の仕分け工程用のシステムを展示した。 食品工場から小売店に発送する際は、各店舗からの注文に合わせて商品を仕分けする。その工程を、ロボットや画像認識システム、発注管理システムなどを組み合わせて自動化した。 食品工場内から送られてきた商品を認識して、注文商品であれば、ピッキングする。また、その際に簡単な外観検査も行う。注文商品がそろえば、出荷工程に送る。 担当者は「総合電機メーカーとして、保有する技術を組み合わせ、足りない部分は協力企業と補って、構築できた」と話す。
THKは「THKモジュール コンテナ移載機」で、物流工程の自動化を提案した。同社の既存製品を組み合わせて、折りたたみコンテナの組み立てや台車へのコンテナ積み替えなどを可能にした。 コンテナを把持するハンドには、左右ねじ仕様のアクチュエーター「KR-RL形」を使った。ハンドの爪を左右対称に開閉しやすく、コンテナを安定して固定できる。移動させる水平軸や昇降軸にはアクチュエーター「TH形」、横方向に伸縮してコンテナを持ち上げるアーム部にはアクチュエーター「SKR形」を使用した。 星野京延常務執行役員は「直線軸だけで構成するので、所要スペースを最小限で抑えられる。食品工場の中で物流工程は、限られたスペースで作業するケースが多いため、うってつけ。また、作業内容に合わせて組み合わせを自在に変えられるのも強み」とアピールする。
（ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜）
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