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2025.04.18
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[ショールーム探訪 vol.36]体験を何より重視/オリエンタルモーター「Robot Lab」

簡単さを伝えたい

記者もプログラミング体験をした。操作性が高く、短時間で慣れる人が多いのもうなずけた

 Robot Labは「体験型ショールーム」をコンセプトに掲げており、ロボットの動作だけでなく、それを制御するコントローラーや、プログラミングソフトウエアにも触れられる。小型ロボットOVRの制御に使用するロボットコントローラー「MRC01」は、同社製のモーターやそれを搭載するロボットに接続できる。  OVRがラインアップする垂直多関節ロボットやスカラロボット、直交ロボットに加え、特殊品対応のパラレルリンクロボットも含めた多様なロボットを制御できる。  MRC01の専用プログラミングソフト「MRC Studio(スタジオ)」は、直感的に操作できる点が強みだ。ロボットの基本的な動作パターンが事前に登録されており、それらを組み合わせてロボットの移動量などの数値を入力することで、動作設定が完了する。  プログラミングソフトの操作体験セミナーもRobot Labでは開催しており、ロボット導入前から操作を覚えられる。「セミナーの参加者はすぐに扱えるようになり、操作に関して問い合わせが来ることもほとんどない。ロボットの扱いの難しさについて不安を持つユーザーに対し、簡単に自動化できることを伝えたい」と知久主任は話す。

遠方からも利用しやすく

「Robot Labの稼働率をさらに上げたい」と意気込む知久竜一主任

 Robot Labへ直接足を運ぶことが難しい遠方のユーザーに対しては、オンラインでのサービスも提供する。テストしたいワークを送ってもらい、Robot Labでテストする様子をウェブ会議システムで見せる、あるいは動画に撮って共有するなどの工夫を凝らす。「遠方からでも利用しやすい体制にして、Robot Labの稼働率をさらに上げたい」と知久主任は意気込む。  ユーザーからの引き合いが多い搬送の自動化提案に力を入れながら、無人搬送車(AGV)へのOVRの搭載なども構想しており、ショールームを訪れるユーザーからニーズを探る。

(ロボットダイジェスト編集 水野敦志)

[取材記者から] ショールームでありながら、テストやプログラミング体験に主眼を置いた実践的な場所、というのがRobot Labへの率直な感想だった。取材時点でも月に10社~20社ほどの利用があると聞き、かなりの盛況ぶりとの印象を受けたが、知久主任は「まだまだ稼働率を上げたい」と非常に意欲的だった。ユーザーを第一に考えた同施設は、自動化の相談をするのにうってつけだろう。 施設概要 名称:Robot Lab 所在地:東京都台東区小島2-19-10 問い合わせ先:ウェブサイトの問い合わせ欄から(事前予約制)

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