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2018.11.27
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[SIerを訪ねてvol.2]3つの要素で新市場を開く【その2】 /バイナス

SIerの技能を体系的に学習

ロボトレーナはさまざまなロボットメーカーの製品に対応する

 バイナス教育センターでは、「ロボトレーナ」などの各種実習装置と独自の教育カリキュラムを提供し、ロボットの技術者を育てる。  教育カリキュラムは技能別に3段階で設定されており、受講者は最適なロボットやハンドの選定、周辺装置の制御、安全教育など、SIerに要求される技能を体系的に学習できる。  ロボットを扱うには安全に関する特別教育を事前に受ける必要があるが、バイナスの教育カリキュラムはこれも兼ねており、受講すれば安全教育の修了書も発行される。  「ロボトレーナ」は、ファナックや三菱電機、安川電機など、さまざまなロボットメーカーの製品に対応する。  電圧100Vの家庭用電源で駆動でき、事務所の電源をそのまま使えるのも大きな特徴だ。  下間取締役は「ロボトレーナの引き合いは予想以上に多い。生産技術部でロボットを導入している企業が、社員のトレーニング用に購入するケースもある」と語る。

3社間で業務提携

 「ロボトレーナ」を必要な時だけ使いたいとの要望があり、またバイナス教育センターでの講習では受講者が地元に限られてしまう。  そこで、バイナスは遠方でもロボット技術者の育成ができるよう、電子部品商社のミツイワ(東京都渋谷区、羅本礼二社長)とリース会社の東京センチュリーとの3社間で、18年6月に業務提携の契約を結んだ。  ミツイワがバイナスに代わって「ロボトレーナ」のマーケティングや営業活動を担い、東京センチュリーが自社で保有するロボトレーナを顧客に貸与する。バイナスは社員を講師として派遣することで、遠方でもロボット技術者を育成できる体制を構築した。

――つづく (ロボットダイジェスト編集部)

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