桁違いの超多品種・高速処理を物流向けに提案/KyotoRobotics
データ登録不要で超多品種に対応
デパレタイジング・ロボット・システムの肝となるのが、自社の3次元ビジョンセンサーだ。箱を認識する技術から独自に開発した。 箱同士の隙間が詰まっていても境目を認識できるほか、箱の大きさや色、柄、積み付けのパターンが異なっていても正確に認識できる。 荷下ろし作業をしながら荷物の寸法や色といったデータを取得し、自動で登録する。これにより、箱データの事前登録が不要になる。 また、積まれた箱に合わせて動作経路を自動作成できるため、ロボットに動きを教えるティーチング(教示)も必要ない。これだけでロボット導入のハードルは大きく下がる。 「物流分野では製造業のような作業精度は要らないが、扱う品種数は桁違いに多い。データの登録や、動きを教えるティーチングの手間も膨大になるため、これらの作業をなくせることの意味は大きい」(同社)。
毎時800ケースの高速デパレタイズ
9月に東京都江東区の東京本社で開いた内覧会「3DビジョンSI展示会」では、同社が「業界最速」と胸を張る毎時800箱の高速デパレタイズを披露し、来場者を驚かせた。 荷下ろしに使うデパレタイジング・ロボット・システムだけでなく、仕分け作業のロボットシステムなどもパッケージとして提供できるという。