2018.11.21
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桁違いの超多品種・高速処理を物流向けに提案/KyotoRobotics

データ登録不要で超多品種に対応

「超多品種」への対応をアピール

 デパレタイジング・ロボット・システムの肝となるのが、自社の3次元ビジョンセンサーだ。箱を認識する技術から独自に開発した。  箱同士の隙間が詰まっていても境目を認識できるほか、箱の大きさや色、柄、積み付けのパターンが異なっていても正確に認識できる。  荷下ろし作業をしながら荷物の寸法や色といったデータを取得し、自動で登録する。これにより、箱データの事前登録が不要になる。  また、積まれた箱に合わせて動作経路を自動作成できるため、ロボットに動きを教えるティーチング(教示)も必要ない。これだけでロボット導入のハードルは大きく下がる。  「物流分野では製造業のような作業精度は要らないが、扱う品種数は桁違いに多い。データの登録や、動きを教えるティーチングの手間も膨大になるため、これらの作業をなくせることの意味は大きい」(同社)。

毎時800ケースの高速デパレタイズ

 9月に東京都江東区の東京本社で開いた内覧会「3DビジョンSI展示会」では、同社が「業界最速」と胸を張る毎時800箱の高速デパレタイズを披露し、来場者を驚かせた。  荷下ろしに使うデパレタイジング・ロボット・システムだけでなく、仕分け作業のロボットシステムなどもパッケージとして提供できるという。

知能ロボットメーカーとしての認知度を高めたい

東京本社では多彩なロボットシステムを見ることができる

 内覧会の会場となった東京本社を開設したのは今年の2月。  3次元ビジョンセンサーのメーカーだった同社が、物流向けの知能ロボットシステム事業を本格展開するために開設した拠点だ。  東京本社は200坪以上の広さがあり、大型ロボットの実機による実演もできる。  「3次元ビジョンセンサーのメーカーとしては豊富な実績があるが、今後はビジョンセンサーを組み込んだ“知能ロボット”で物流のお客さまの困りごと解決するメーカーとしても認知度を高めたい」と同社スタッフは語る。

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