[ロボへの道も一歩からCase.1-⑦]ロボ、ついに降臨!/サンエース編
ロボットはセイコーエプソン製の6軸垂直多関節ロボット「VT6L」。可搬質量6kgで、単純作業の置き換えに適した機種だ。 「届いた時の感想はどうでした?」(記者) 「ついに来たか!と気持ちが高まる感じでしたね」(斉藤さん) 梱包を取った後は、斉藤さんの作業現場の隅に置かれ、取材日に至る。 「もうハンドとかは付けてみましたか?」(記者) 「いえ、まだです。あまり触れてないんです」(斉藤さん) 斉藤さんの担当はロボットだけではないため、付きっきりで作業はできない。 「SIerに頼らない方法は自分たちの思い通りにしやすくなりますが、斉藤さんは専業ではないので、進捗(しんちょく)のスピードはゆっくりになります。でも、それは仕方ないことです。ロボットも大事ですが、斉藤さんが担う他の仕事も大事なので」(藤田社長) つまり、搬入されたロボットは、まだ工場の隅に置かれたまま1度も動かしてない。 ただ、その理由は「忙しかった」だけでもないようだ。 「実物が来て、図面上では見えなかったことが見えてきた」(斉藤さん) 「何かトラブルですか?」(記者)
「改めてハンドを取り付けた状態の動きをシミュレーションしたら、一部干渉する所(ぶつかって動作の妨げになる箇所)がありそうなんです」(斉藤さん) 「え?」(記者)
――次回「立ちはだかる干渉の壁」 (ロボットダイジェスト編集部 渡部隆寛)
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