[国際ロボット展 特別リポートvol.16]アームの先にはこれを装着／トライエンジニアリング、シュマルツ、北川鉄工所、クリエイティブテクノロジー、アサ電子工業
水をかぶりながら動くロボットハンド／北川鉄工所
国際ロボット展に初出展した北川鉄工所は、新製品や開発中の製品を含め各種ロボットハンドを出展した。中でも目を引いたのが３爪シールドグリッパー「NPGシリーズ」。「IP67」の高い防じん・防水性能を持つことをPRするため、水槽で水をかけ流しながら爪を動かす展示をした。 また、プラスチックの線路を走る鉄道模型の客車に、車両の色と同じ色の小さな球をロボットが乗せるデモを披露し、家族連れを含め来場者の関心を集めた。
静電チャックで布を１枚ずつ搬送／クリエイティブテクノロジー
クリエイティブテクノロジー（川崎市高津区、辰己良昭社長）は、静電気力で対象物を貼り付けて運ぶ静電チャックをアピールした。薄いフィルムや金属箔などは、吸盤で吸い付けて搬送することが難しい対象物に適した製品だ。 会場では、布の搬送デモを披露した。「布は空気が抜けてしまうため、吸着して持ち上げることが難しい。また強く吸着をすれば持ち上がる場合でも、重なった布を何枚も持ち上げてしまう。布を一枚ずつ持ち上げるなら静電チャックが最適」と担当者は話す。
ロボットで簡単な良・不良判定／アサ電子工業
電子部品メーカーのアサ電子工業（東京都小平市、麻健社長）は、小型の磁気センサー「高精度タッチスイッチ」を垂直多関節ロボットの先端に搭載して展示した。 工作機械などで加工した部品のサイズが、許容される範囲内かどうかを見極める「良品と不良品の判定」を想定する。会場ではロボット先端に装着したセンサーを対象物に押し当て、0.5mm単位の厚みの差を見分けるデモを披露した。認識点は最大で４点まで設定できる。 アサ電子工業の橋本岳浩営業部長は「ロボットの位置決め精度が0.01mmで、0.5mm単位の判定を実現できた。カメラや人工知能（AI）を使った画像判定技術で良品と不良品を判定をするのが一つのトレンドだが、高額なシステム構成になる。簡単な判定であれば、低価格なセンサーだけで実現できる」と訴求する。
（ロボットダイジェスト編集部 曽根勇也、松川裕希、桑崎厚史、西塚将喜）
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国際ロボット展（iREX2022）直前特集 vol.1～vol.6はこちらから （vol.1～vol.6の記事一覧ページが開きます） 国際ロボット展（iREX2022）直前特集 vol.7～vol.10はこちらから （vol.7～vol.10の記事一覧ページが開きます）
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