3社合同展で、移動双腕ロボが自ら充電/THK、SMC、ハーモニック・ドライブ・システムズ
THKとSMC、ハーモニック・ドライブ・システムズの要素機器メーカー3社が8月31日と9月1日、東京都内で「3社合同メカトロニクスショー」を開催した。産業機械メーカーの開発部門や大手メーカーの生産技術部門など1000人超が来場した。3社の製品や技術を生かした搬送ロボットのデモ機などが来場者の目を引いた。
関連深くも、重複少なく
自ら充電する移動ロボ
配管なしで圧縮空気
ネクステージにSMCの協働ロボット用エアグリッパー「RMHシリーズ」を装着して、コネクターを扱う。グリッパーを使うには圧縮空気が必要だが、移動式のため、工場内のような空気配管をつなげない。 そこで、3.5kgと軽量なSMCのコンパクトコンプレッサー「CRP シリーズ」をシグナスに搭載した。 また、ネクステージの関節にはハーモニック・ドライブ・システムズの減速機「CSFシリーズ」が使われている。 デモ機は、ネクステージの上部や手元に付けたカメラを使い位置補正などもして、電源にコネクターを接続していた。 THKの説明員は「部品検査や組み立て、工作機械への段取り作業でも自動化するには、対象物(ワーク)の移動が必要。ワークをロボットに運搬してほしいとのニーズは多い。そこで、3社の技術を組み合わせて搬送しながら、精密な作業もできるロボットを形にした」と意図を語る。