2026.06.05
★お気に入り登録

[直前特集RTJ2026 vol.8]鍵を握る要素部品・周辺機器【後編】

ロボットや自動化機器の性能は、要素部品が左右する。そして実際の生産現場で対象物(ワーク)を認識し、把持や搬送をするには周辺機器が必要になる。その動作設定にはソフトウエアも欠かせない。ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2026では、現場の自動化レベルを引き上げるこれらの製品に出会える。後編では要素部品やソフトを中心に紹介する。

水野敦志:ロボットダイジェスト編集部

限られたスペースで活躍

CKDの多軸コントローラー「ECMG シリーズ」は従来品から性能が大幅向上

 CKD(E27)は電動アクチュエーター用の多軸コントローラー「ECMG シリーズ」を目玉に据える。同製品は、ドライブユニット1つで2軸を制御できる。プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)からの指令を中継する「通信ユニット」1つに対し、ドライブユニットを8つまで連結できるため、最大で制御できるアクチュエーターは16軸に上る。

 従来品と比べ、接続した電動アクチュエーターの可搬質量は5倍以上、最高速度は2倍に向上できる。方向制御弁や各種センサーも集約できるようになり、省配線や省スペースにつながる。

高精度が強みのシリンダーセンサー「ACH シリーズ」は、省スペースにも貢献

 アサ電子工業(東京都小平市、麻健社長、E90)の高精度シリンダーセンサー「ACH シリーズ」は、エアシリンダーのロッド位置を、高精度に検知する。最小で0.1mmの位置ずれを検出できる精度を持つ。5mmを下回るような短い動作ストロークでもシリンダーを精密に制御でき、繰り返し精度は1μmを誇る。

 また位置の変化に対する高速の応答もでき、5マイクロ秒と16マイクロ秒の2種類から選べる。ロボットや食品設備、工作機械に適した製品。設備停止の防止や検査工程の削減に貢献するとともに、省スペース化、省人化も実現する。

タツタ電線独自の高張力合金を採用した「高力ケーブル」

 タツタ電線(大阪府東大阪市、飯田一彦社長、D56)の「高力ケーブル」は、曲げ強度や引っ張り強さにこだわった、屈曲への耐性の高いロボットケーブル。同社のロボット向けケーブルの中ではハイエンド製品に位置する。導体には、耐久性と導電率を高いレベルで両立する、独自開発の高張力合金を採用した。

 ロボットアームの内部のような、ケーブルへの負荷の大きい狭所でも断線しづらく、配線の自由度を高められる。また同社の実験では、一般的なロボットケーブルと比べ10倍の長寿命を確認した。

★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE