西日本最大級の物流見本市、過去最大規模で開催【後編】／第５回関西物流展
大阪市住之江区のインテックス大阪で４月10日から12日までの３日間、「第５回関西物流展」が開催された。過去最大の規模での開催となった今回展は初出展の企業も多く、物流業界での存在感が年々増している。会場では無人搬送フォークリフト（AGF）など現場の人手不足に対するさまざまな提案が見られた。
初出展の企業が目立つ
Mujinはセミナー会場に隣接したブースで、足を止める来場者も多かった
Mujin（ムジン、東京都江東区、滝野一征最高経営責任者＜CEO＞）は関西物流展に初出展。物流の全体最適の実現に貢献するソリューションをPRした。
広報担当者は「展示はミニマムだが、一通りできることを見てもらえる内容とした。わが社のブースを目当てに来場いただいた方もいて、近畿以西での顧客開拓につなげたい」と意気込みを語った。
新エフエイコムはAGFが協調して台車に乗せるデモを実演
新エフエイコム（栃木県小山市、大矢英貴社長）は親会社の岡谷鋼機と共同出展した。新エフエイコムは関西物流展には初出展。
「関西や九州地方にも広くPRしたい。製品への引き合いには岡谷鋼機が、システム開発を伴う引き合いには新エフエイコムが表に立つよう役割を分担する」と大矢社長は話す。中国のVisionNav Robotics（ビジョンナビロボティクス）の無人搬送フォークリフト（AGF）２台が連携するデモなどを披露した。
「MMロジステーション」に対応するマテハン機器は今後も増えるという（YEデジタル）
YEデジタルも関西物流展に初出展した企業の一つだ。倉庫自動化システム（WES）「MMLogiStation（MMロジステーション）」をPRした。
マテハン機器を倉庫に導入する時に、物の入出庫などを記録する倉庫管理システム（WMS）ではなく、設備の制御に特化したWESにひも付けることで、システムの複雑化を防ぐ。また、５月20日にサブスクリプション方式で発売予定の意思決定支援ダッシュボード「Analyst（アナリスト）-DWC」も紹介した。
