2026.07.23
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金属3Dプリントロボットやトリプテロン方式ロボットなどに脚光

7月1日~3日の3日間、都内の東京ビッグサイトで「第38回ものづくりワールド東京」が開催された。機械要素技術展や設計・製造ソリューション展など多数の展示会を合同開催したもので、3日間合計で8万人超が来場した。ロボットや自動化の専門展ではないが、ロボットを使ったシステムやロボットに組み込む要素部品などを提案する企業もあった。

西塚将喜水野敦志:ロボットダイジェスト編集部

ロボットで金属を3Dプリント

溶接の原理で金属を積層して造形するロボットシステム

 ものづくりワールドはロボットメーカーがあまり出展する展示会ではないが、ダイヘンはロボットを使った金属3Dプリンティングシステムを会場で展示し、大きな注目を集めた。

 展示したのはワイヤをアーク溶接する要領で積層造形(3Dプリント)をするWAAM(ワーム)方式を採用したシステムだ。5月には外装付きのパッケージ製品「ArcBuilder(アークビルダー)3D」として受注を開始しているが、今回は展示スペースの都合もあり、外装のないシステムを展示した。

 担当者は「積層時の熱制御などにも得意の溶接ロボットの知見を盛り込んだ。ロボットプログラムを自動生成するソフトウエアを搭載するため、3Dモデルを入力するだけで使える」とアピールした。

特殊構造にも気軽に挑戦

一つのレール上の3つのスライダーの動きで先端位置を制御

 ミスミグループ本社は、電子商取引(EC)サイト「MiSUMi(ミスミ)」で取り扱う機械要素部品で構築したシステムを複数展示した。 
 特に、直動ガイドを使ったハンドリングロボットが注目を集めた。1軸上の3つのスライダーの動きで平面座標上の位置決めができる「単一レール型トリプテロン」方式のパラレルリンク構造のロボットだ。
 「直動ガイドはECサイトで気軽に安価で購入できるため、このように挑戦的な装置を作る際に好評」(担当者)。
 その他に、各種センサーも紹介した。シンプルな機能で海外生産品も取り入れることで価格を抑えた点が好評という。

すぐに立ち上げられる自動化装置

新製品「BDシリーズ ステーションタイプ」

 オリエンタルモーター(東京都台東区、川人英二社長)は今年4月に発売したサーボモーター「KXRシリーズ」をはじめ、モーターの豊富なラインアップを披露した。さらに、同社製モーターを組み込んだ自動化装置も展示した。
 展示機の一つ「BDシリーズ ステーションタイプ」は6月末に発売した新製品で、グループ企業のオリムベクスタ(東京都台東区、藤田栄一郎社長)が製造、販売する。直交ロボットと専用コントローラー、架台から成り、用途はねじ締めや熱溶着、液体塗布、紫外線(UV)照射の4つを想定する。

 FAシステム営業課の高木広結主任は「導入する上でユーザーはジグ(固定具)とツールの準備、ロボットの動作設定をするだけでよく、すぐに立ち上げて稼働できる。装置のコンパクトさや価格面でも利用しやすい」と話す。

RFIDで設備点検を自動化

RFIDを点検用途に提案した

 TOPPAN(トッパン、東京都台東区、野口晴彦社長)は電子タグ(RFID)を使った自動化ソリューションを提案した。保管棚にある製品の情報をRFIDに登録し、在庫把握などに役立てる方法は以前からあるが、今回展では設備点検にも活用する使い方を紹介した。 

 同社は配管からの液漏れを検知するRFIDや、温度センサーを搭載したRFIDを開発しており、自律走行型搬送ロボット(AMR)に取り付けたリーダーでそれらを読み取る。 

 「これらのRFIDはバッテリーレスで、読み取り機からの無線電力を利用して駆動するのが特徴。RFIDの誤読を除外する機能もあり、信頼性の高い自動点検を実現できる」と担当者は説明する。

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