[直前特集RTJ2026 vol.8]鍵を握る要素部品・周辺機器【後編】
ソフトメーカーや商社にも注目
愛知産業(東京都品川区、井上博貴社長、F22)は、米国のMagswitch(マグスイッチ)の永久磁石式グリッパー「マグスイッチ」を出展する。オンとオフの切り替え時にのみ電源を必要とし、ワークの把持中に電源が遮断されても取り落とさない。磁力の発生部はカスタマイズでき、用途やワーク形状に応じた最適な爪の形状にできる。
自動車や建設機械用部品、鋼材などの搬送に向く。例えばプレス加工するブランク材を1枚ずつ取り出すなどに使え、2枚同時に把持した際にはエラー通知を送る設定などもでき、加工不良を防ぐ。フラットな鋼板だけでなく、円筒形のパイプや不規則な形状のワークも確実に把持できる。ブースでは、近年ニーズが高まっているビレットのばら積みピッキングのデモを披露する。
中央工機(名古屋市昭和区、黒川学社長、F17)は、中国のヒューマノイド(ヒト型)ロボットメーカー、UBTECH Robotics(UBテックロボティクス)の「Walker Tienkung(ウォーカーティエンクン)」を披露する。高精度なステレオビジョン式の3Dカメラと6軸力覚トルクセンサーを搭載しており、周囲を認識し自律制御を実現する。自然言語処理の機能を備え、人の呼びかけに対して応答できる。
全長は172cmで、質量は73kg。片手で3kgまで持ち上げられる。時速7kmで移動でき、連続稼働時間は3時間。研究や教育用途に適した設計となっており、人工知能(AI)アルゴリズムの検証、作業の自動化などに役立つ。
ブースには他にも多様な自動化ソリューションを並べ、自動化の段階的な導入、拡張を提案して「次の常識」の具体化を図る。
フィンランドのソフトメーカーのVisual Components(ビジュアルコンポネンツ、E16)は、ロボットのオフラインティーチング(教示)ソフト「Visual Components OLP」を提案する。ロボットの動作プログラムの作成は、初めてロボットを導入する現場にとっては難しく、普及を妨げる一因となる。
同社のオフラインティーチングソフトでは仮想空間内で簡単にロボットの動作経路を設定でき、ティーチング時間の大幅な削減になる。高精度な3Dシミュレーションで、周囲との干渉なども確認できる。世界中の主要なロボットメーカーの製品データが元からあり、同ソフトで作成した動作を、各メーカーのロボット言語に変換する機能も備える。

