
250kgまで自動搬送が可能に/オムロン
オムロンは11月15日、250kgまでの重量物を運べる無人搬送車「モバイルロボットLD-250」を世界同時発売した。これまでのラインアップは60kg可搬の「LD-60」、90kg可搬の「LD-90」、台車と一体化した130kg可搬の「カートトランスポータタイプ」の3種類で、新たに発売したLD-250はLDシリーズで最大の可搬質量を誇る。レーザースキャナーで周囲の環境や自分の位置を認識し、自律的に目的地まで移動する。
生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン
NEW ARTICLE
オムロンは11月15日、250kgまでの重量物を運べる無人搬送車「モバイルロボットLD-250」を世界同時発売した。これまでのラインアップは60kg可搬の「LD-60」、90kg可搬の「LD-90」、台車と一体化した130kg可搬の「カートトランスポータタイプ」の3種類で、新たに発売したLD-250はLDシリーズで最大の可搬質量を誇る。レーザースキャナーで周囲の環境や自分の位置を認識し、自律的に目的地まで移動する。
ロボットダイジェスト編集部が注目したロボット関連の製品を取り上げる連載企画「注目製品PickUp!」もとうとう20回目を迎えた。今回は、ヤマハ発動機が2019年9月に発売したスカラロボット「YK400XE」を紹介する。従来機種から最大可搬質量を1.4倍にし、標準サイクルタイムも約10%短縮したが、価格は79万8000円と同額に据え置いた。低価格を維持しながらも、性能強化を実現できた工夫とは?
デンマークに本社を置く協働ロボットメーカーのユニバーサルロボット(UR、ユルゲン・フォン・ホーレン社長)は11月7日、同じくデンマークに本社を置く自律走行搬送ロボットメーカーのモバイル・インダストリアル・ロボッツ(MiR、トーマス・ビスティー最高経営責任者<CEO>)と共同で、スペインのバルセロナにロボットセンターを設立した。開所式も催され、150人以上が参加した(=写真)。
妙徳(東京都大田区、伊勢幸治社長)は、多種多様な対象物を吸着できる真空式のロボットハンド「バルーンハンドSGBシリーズ」を開発した。約40年間、真空機器に特化してきたノウハウを生かしたという。同社は創業当初、光学機器関連の部品を加工する町工場だった。「下請け仕事ばかりでは将来がない」と一念発起した創業者がさまざまな製品を開発。そのうちの一つが真空発生器「CONVUM(コンバム)」だった。
多種多様な対象物を吸着できる真空式のロボットハンドが、妙徳(東京都大田区、伊勢幸治社長)の「バルーンハンドSGBシリーズ」だ。特殊構造の吸着パッドが対象物に密着する。球面でも箱の角でも不定形物でも、吸着部分の真空を維持できる。当初は食品業界向けに提案したが、展示会などでは幅広い産業から関心が集まる。泉陽一執行役員は「真空発生器の開発から約40年間で培った技術を随所に生かした一品」と胸を張る。
オムロンは11月11日、3次元(3D)の画像認識を高速化する技術を開発したと発表した。従来の位相シフト方式では10回以上撮像が必要だったが、独自のパターン照明により、対象物の3D画像を1回の撮像で生成する。ロボットと組み合わせれば、ばら積みされた対象物を素早くピッキングできる。約0.5秒での高速な部品認識が可能なため、ロボットの作業の妨げにならない。カメラは約500gまで小型・軽量化でき、ロボットのハンド部分に搭載しやすい。同社はこの技術を使った小型の3D画像センサーを2020年に商品化する予定だ。
ロボットダイジェスト編集部では、産業用ロボットの導入状況や産業用ロボットに対するイメージの調査などを目的に第1回読者アンケートを実施した。今回はその中で特筆すべきデータを紹介する。一般的に「大企業ほど産業用ロボットの導入が進んでいる」というイメージがあるが、実際のところはどうなのか。また、産業用ロボットの導入に効果を感じる人はどれほどいて、具体的に何がメリットなのだろうか。
電気を扱う技術を起点に溶接ロボットを開発し、搬送用ロボットにも事業領域を拡大するダイヘン。ロボットの生産拠点である六甲事業所を自動化技術のノウハウを蓄積する場としてとらえ、人材育成にも生かしてきた。ニーズに応じて協働ロボットをはじめ、モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)などFA製品のトレンドを取り込むことにも意欲を見せる。
電柱上の変圧器のメーカーとして1919年に設立され、電気関係の技術を生かして自動溶接機を開発。そして汎用性の高い自動溶接の手段としてロボットを開発した。近年では溶接ロボットに軸足を置きながら、ハンドリングロボットにも守備範囲を広げている。ダイヘンでFAロボット事業部長を務める金子健太郎常務執行役員は「お客さまのニーズを元にロボットを開発し、周辺機器を含めソリューションとして提案したい」と語る。
「自律分散型のソリューションをデータドリブンで実現したい」――。いきなりそう言われて理解できる人はあまり多くないだろう。しかし、安川電機の小川昌寛ロボット事業部長は大真面目にその構想を掲げ、実現に向けて着実に歩みを進めている。世界で最もリアルに産業用ロボットの未来を語れる人物の一人、小川氏の「脳内」をほんの少しのぞかせてもらった。