
[特集 国際ロボット展]特設ページ
vol.1 新領域の開拓が始まった! どこまでも高まる汎用性
vol.2 アプリ開発、育成など続々/安川電機 津田純嗣会長
vol.3 AIやIoTを実装、使いやすさ意識の高度な技術/ファナック
vol.4 「できない」から「できる」領域にも、人手不足や連続操業したい中小に/三菱電機
生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン
NEW ARTICLE
vol.1 新領域の開拓が始まった! どこまでも高まる汎用性
vol.2 アプリ開発、育成など続々/安川電機 津田純嗣会長
vol.3 AIやIoTを実装、使いやすさ意識の高度な技術/ファナック
vol.4 「できない」から「できる」領域にも、人手不足や連続操業したい中小に/三菱電機
vol.8 18日からいよいよ開催、会場で見るべき展示はこれだ!【その1】
vol.9 18日からいよいよ開催、会場で見るべき展示はこれだ!【その2】
安川電機は11月25日、防じん・防滴(ぼうてき)仕様の協働ロボットのラインアップに20kg可搬の「MOTOMAN(モートマン)-HC20DT」(写真)を追加した。従来の可搬質量10kgの製品と比べ、より大型で重い対象物を運べる他、複数の小さい物を同時に運べば作業効率を上げられる。翌26日には、可搬質量10kg、最大リーチ1200mmの食品仕様の協働ロボット「MOTOMAN-HC10DTF」を発売。表面に特殊なメッキ処理を施しており、酸性やアルカリ性の洗浄剤やアルコールでもロボット全体を洗浄できる。グリースは万が一食品に混入しても健康への影響が極めて少ない食品機械用の物を使用した。
12月18日から21日の4日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「2019国際ロボット展(iREX2019)」が開催される。世界最大級のロボットの専門展だ。今回展は前回の2017年展を25社・団体上回る637社・団体が出展。小間数は前回展よりも285小間多い3060小間で、過去最大規模での開催となる。開幕まで1カ月を切った11月19日には記者陣を前に、小笠原浩運営委員長(安川電機社長)や主催者である日本ロボット工業会(会長・橋本康彦川崎重工業取締役)の矢内重章事務局長などが概要や見どころを発表した。
日産自動車の横浜工場は、2014年から協働ロボットを使った自動化に取り組む。製造部に新設された「革新製造技術チーム(革新チーム)」が中心となり、これまでに4つの協働ロボットシステムを構築した。前編で解説した第1弾と第2弾に続き、後編では第3弾と第4弾を紹介する。「台車に載せて移動式にしたり、人が近くにいても作業を継続するなど、常に新たなことに挑戦している」と革新チームリーダーの白石京専門工長は言う。
明電舎は11月20日、協働ロボットを搭載した無人搬送車(AGV)「RocoMo-V(ロコモブイ)」を発売した。搭載したのはファナックの協働ロボット「CR-14iA/L」で可搬質量は14kg。AGVに搭載することで、物をつかんだまま移動するなど、より人に近い作業が可能になる。
レーザースキャナーなどで周囲の環境や自分の位置を認識し、自律的に目的地まで移動可能。ロボットはAGVの内蔵バッテリーで動き、AGVは自動で充電できるため、24時間稼働できる。
日産自動車の横浜工場は、2014年から協働ロボットを使った自動化に取り組む。製造部に新設された「革新製造技術チーム(革新チーム)」が中心となり、これまでに4つの協働ロボットシステムを構築した。エンジンの組み立て工程の一部を協働ロボットが担う。「狭い空間で人と一緒に働ける協働ロボットは、既存の生産ラインを変えずに製造工程の改善ができる」と革新チームリーダーの白石京専門工長は言う。
シュンク・ジャパン(東京都品川区、谷本昌信社長)は、デンマーク・ユニバーサルロボット製の協働ロボットに対応する電動ロボットハンド(グリッパー)「EGHグリッパー」を今年の12月に発売する。EGHグリッパーは、グリッパー先端の動く部分(爪)の角度が変わらない平行開閉タイプ。開閉ストロークは最大80㎜で、把握力は100N、最大3kgまでの対象物を搬送できる。平行開閉タイプは安定して対象物をつかめるが、エア駆動やストロークの短い製品が多く、電動でストロークの長い製品は少ないという。オープン価格だが、価格が安いことも特徴の一つ。スターターキットには爪やソフトウエア、工具などが付帯しており、購入してすぐ使える。
今回の「注目製品PickUp!」では、ヤマハ発動機が2019年9月に発売したスカラロボット「YK400XE」を取り上げる。スマートフォンやパソコンなどの電化製品に使われる小物部品の組み立てや整列、検査を主な用途に見込む。ロボティクス事業部FA統括部の福川義章営業部長は、導入しやすい価格と高い性能を両立させたYK400XEを「自動化の普及を目指す『旗艦製品』」と位置付ける。
ユニバーサルロボットの日本支社(東京都港区、山根剛ゼネラルマネジャー)は11月26日、協働ロボット「OEM DC/ACモデル」(=写真)を国内発売した。ロボット本体を産業機械に組み込むことを前提に、付属するコントローラーなどの仕様を従来機とは変えた。また、動作の教示に使うティーチングペンダントを省略。周辺機器を含めて軽量化し、設置スペースも減らした。同社の主力製品「eシリーズ」と同様に可搬質量別で「UR3e」「UR5e」「UR10e」「UR16e」の4機種を用意する。