大手軸受けメーカー2社が経営統合へ/日本精工、NTN
日本精工とNTNは5月12日、両社の経営統合に関する基本合意書を締結した。来年中に共同持株会社を設立し、両社がその完全子会社となる共同株式移転を予定する。需要業種の成長鈍化や業界内の競争激化などがある中、大手軸受けメーカーの両社が統合することで、長期的な利益のある成長を目指す。これから参入強化を図る市場として、特にロボット関連分野を挙げた。
事業規模は世界トップクラスに
軸受け業界では世界的にも業界再編の流れがあり、主要メーカーが集約してきた。市井社長は「世界的なトップはスウェーデンのSKFで、ドイツのシェフラーが続く。その次点に位置するわれわれが経営統合することで、単純な事業規模の合算ではトップに並べる」と話した。
ただ統合の目的は単なる規模の拡大ではなく、事業環境に対する危機感を踏まえた、長期的かつ利益のある成長とする。対等な精神に基づく統合とすべく、共同株式移転を実施する。
鵜飼社長は「互いに100年企業として、次の100年を見据えた持続的な成長が重要。まずは社内外のステークホルダー(利害関係者)の十分な理解を得ることが課題」と伝えた。
成長分野で強みを発揮
今後は、基本合意書締結日である5月12日から6カ月以内をめどに最終契約を締結し、来年6月の定時株主総会を経て、持株会社を設立する。現時点では来年10月の設立を予定しており、同時に東証プライム市場への上場も計画する。
社名や本店所在地などはこれから協議し、同時に米国証券法や国内外の競争法に関する対応も進める。
担当記者からのおすすめ!
〇[2023国際ロボット展リポートvol.24]要素部品でも新製品、新提案が多数/日本精工ほか
〇[注目製品PickUp!vol.56]独自構造のルーツは自動車部品にあり/NTN「i-WRIST」

