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2023.12.25

イベント

ロボットの内製化を提案! 4年ぶりにプライベート展示会開催/オリエンタルモーター(1/3)

精密小型モーターメーカーのオリエンタルモーター(東京都台東区、川人英二社長)は12月13日と14日の2日間、東京都千代田区の秋葉原コンベンションホールで「プライベート展示会 オリエンタルモーターフェア2023」を開催した。最も力を入れて提案したのは、同社のモーターなどを使ったロボットの内製化だ。「ロボットの内製化に対する関心は高く、引き合いは増えている。またプライベートショーでなければ見せられない開発中の製品なども展示した」と川人英二社長は話す。

増える内製のニーズ

オリエンタルモーターの製品を使った垂直多関節ロボット

 オリエンタルモーターは今年、4年ぶりにプライベートショーを開催した。これまでに愛知、大阪、京都の3会場で開催し、東京会場が今年最後の開催だ。

 「各会場とも見込みを大幅に上回る来場者に来ていただいた。今回の東京会場も2日間で1500人を超える方々にお越しいただき、非常に盛況」と川人英二社長は話す。

 同社のモーターは半導体製造装置や医療機器などさまざまな分野で使われるが、今回メインで提案したのは「ロボットの内製化」だ。同社のモーターやコントローラーを使い、自社工場向けのロボットを生産技術部門などが自作することを提案した。

 「ロボットを内製するニーズは高く、引き合いは増えている。市販の産業用ロボットは作業によってはオーバースペックであったり、現場によってはサイズが合わないこともあるが、内製なら現場に合わせて製作できる。また自動化システムをロボットから組み上げることは若手技術者の良い経験になるとの理由で内製を選ぶ企業も多い」と担当者は言う。

各タイプのロボットで一連の工程を自動化

各種ロボットを使った組み立て作業のデモライン

 会場を入ってすぐの場所に展示したのが、垂直多関節ロボット、水平多関節(スカラ)ロボット、直交ロボット、パラレルリンクロボット、無人搬送車(AGV)を使って構築した組み立て作業のデモラインだ。いずれも同社のモーターと回路を使ったロボットだ。

 ワーク(作業対象物)を載せたトレーをAGVで運び、垂直多関節ロボットでワーク同士を組み合わせ、直交ロボットで圧入、スカラロボットで外観検査機にセット、パラレルリンクロボットで組み立てたワークを分解して再びAGVに戻すという製造工程の一例を示した。

AGVや自律走行型搬送ロボット(AMR)の内製も提案

 会場内には各タイプのロボットを単体でも展示。説明員を配置し、使用している部品や適したアプリケーション(用途)などを紹介した。
 また、会場内では各モーターシリーズのラインアップなども併せて紹介した。

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