韓国の協働ロボで攻勢! 全軸トルクセンサーの強み生かす/住友商事マシネックス
ロボット展は「お披露目の場」
斗山ロボティクスの協働ロボットが日本で初披露されたのは、19年12月に東京で開催された「2019国際ロボット展」。 住友商事マシネックスが、斗山ロボティクスの製品カラーである白を基調とした小間を構え、大々的にPRした。高木産機システム本部長補佐は「国際ロボット展は斗山ロボティクス製協働ロボットのお披露目の場」と強調する。 小間では、ポリッシングや歯車のはめ合い、ねじ締めなど、6軸全てにトルクセンサーを搭載する斗山ロボティクス製協働ロボットの強みを生かしたアプリケーションを提案し、日本市場に攻勢をかけた。 「『斗山』の名前を知らない人も多かったが、非常に高い注目が集まった。展示会を皮切りに、セールスをさらに強化する」と高木産機システム本部長補佐は意気込む。 今年2月には、同じく東京ビッグサイトで開催された「第4回ロボデックス」にも出展し、同製品をアピールした。
トータルソリューションを提供
そもそも、住友商事マシネックスが数ある協働ロボットメーカーの中から、斗山ロボティクスを選んだ理由は何か? 高木産機システム本部長補佐は「斗山ロボティクスは市場の声を集め、それを技術や開発にフィードバックする方針を掲げる。顧客の声に耳を傾けながら、常に前に進み続ける企業姿勢に共感した」と経緯を説明する。 そして住友商事マシネックスは、19年11月に斗山ロボティクスと総販売代理店契約を結ぶと同時に、社内に専門のプロジェクトチーム「Cobot(コボット=協働ロボット)プロジェクト」を立ち上げた。高木産機システム本部長補佐がプロジェクトの責任者で、6人体制(19年12月20日時点)だ。 高木産機システム本部長補佐は「単に協働ロボットを売ることだけが目的ではない」と述べる。「デジタル技術で事業革新を支援する『デジタルトランスフォーメーション(DX)』の専門チームなど、会社内の他のチームとも連携している。コボットプロジェクトなので切り口はあくまで協働ロボットだが、各種生産設備やデジタル技術などわが社が取り扱う他の商材とも組み合わせて、トータルソリューションを顧客に提供したい」と語る。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)