
ロボットにも、自動機にも/コスメック
コスメック(C-55)は、ロボットの周辺機器としても、自動機の要素部品としても使えるジグやクランプ機器、ハンドチャンジャ―を多数出展する。目玉の一つが今年3月に発売したばかりの「エアスイングクランプ」だ。
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コスメック(C-55)は、ロボットの周辺機器としても、自動機の要素部品としても使えるジグやクランプ機器、ハンドチャンジャ―を多数出展する。目玉の一つが今年3月に発売したばかりの「エアスイングクランプ」だ。
三共製作所(C-24)は、ハンドリングロボットやアーク溶接ロボットなどの各種ロボットを安定搬送できる走行軸「Robo Shuttle(ロボシャトル)」を出展する。ロボシャトルは最大300㎏まで積載できる。搬送速度は毎秒1mと高速で搬送できる。搬送路は繰り返し精度は±0.05mmのため、精度を求められる作業にも向く。部品交換ができ、自己潤滑機能が付いており、メンテナンス性も高い。佐々木洋平国内営業本部長は「モジュール形式のため、必要な長さに応じてモジュールを連結させて使えて経済的」と話す。
輸入商社のテクトレ(C-25)は、製造現場などで工程間の運搬をさせる配送ロボットを提案。露木悠一郎ディレクターは「台車を使う人手での運搬作業を、自動化するのに最適。時給換算で300円にコストを抑えられる」と強調する。無人搬送車(AGV)や自律走行搬送ロボット(AMR)に比べて導入も容易で、現場の作業を止めることなく導入できる。電子・電気・電子部品業界を中心に有力な引き合いも生まれているという。「配送ロボットは単価220万円と安価で、気軽に導入しやすい。現場ごとの成功パターンなども提示させていただく」(露木ディレクター)と意気込む。
「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2022」に出展するのは、ロボット関連企業ばかりではない。広い意味で自動化や省力化を提案する企業もPRに努める。大手ツーリング(切削工具の保持具)メーカーの大昭和精機(D-58)は、同社が提案する工具管理や段取り(加工の準備作業)を自動化および省力化するソリューションを一堂に集めて出展する。
FUJI(C-09)は6軸多関節ロボットを使ったプラズマ表面改質システムのデモを出展する。プラズマをワークの表面に照射することで、表面の汚れがなくなり親水化する。接着剤や塗料が表面にいきわたりやすくなり、接着力や塗料の食い付きを高めることができる。担当者は「自動車部品メーカーからの引き合いが多いが、半導体部品の接着やカテーテルのコーティングなど幅広い用途で活用できる」と話す。
ニッタ(D-21)は、ソフトハンド「ソフマティックス」とツールチェンジャー「ニッタオメガ」の新製品を出展する。中でもソフマティックスは、既存の3機種に今後発売予定の10機種を加えた全13機種を出展し、多くの来場者が関心を寄せる。
システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のスターテクノ(愛知県岩倉市、塩谷陽一社長、B-43)は、パーツフィーダー「ビジョンフィーダー」を出展する。NTNと共同開発し、複数種類のワークに対応できるのが特徴だ。2Dビジョンセンサーでワークの中心部の形状を特定するだけでピッキングできる。複数のワーク(加工対象物)に対応できるだけでなく、ワークにバリが残っている場合でもピッキングできるため、チョコ停を防いで作業効率の向上に貢献する。営業部営業課の宮崎正樹さんは「ハンド部分を変えることで多様なワークに対応できる」と話す。
THK(C-67)は、省力化モジュール「MLS」を組み合わせたシステムを初披露した。加工機械などへの加工物の搬入出を想定する。ロボットハンドも含めて7kgまで搬送できる。
システムインテグレーターの常盤産業(B16)は「ゴムパッキン自動組み付けシステム」を参考出展。安川電機とユニバーサルロボットの異なる協働ロボットを同期制御するソフトウエアをはじめ、柔軟物認識の人工知能(AI)なども独自開発した。
富士精工(B-21)は協働ロボットと産業用ロボットを使ったローディングシステムのデモを展示する。穴が開いた円形のワーク(加工対象物)を協働ロボットがピッキングし、コンベヤーに設置する。コンベヤーで流れるワークの形状をカメラで認識し、産業用ロボットが形状ごとに決められたストッカーにセットする。最後に産業用ロボットがワークに合ったハンドに自動で付け替えてワークを工作機械にローディングする。営業部精機営業課SFGの阿部孝行主幹は「ピッキングからローディングまでロボットがするため、人が介入する必要がない」と話す。