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[ロボットが活躍する現場vol.3]ロボットを生かすには「標準化」が鍵【後編】/山田製作所

産業用ロボットを導入した現場をリポートする連載「ロボットが活躍する現場」。今回は愛知県あま市に本社を置き、円筒形状のワーク(被加工物を意味するワークピースの略)などの研削加工(回転砥石<といし>でワークの表面を仕上げる加工法)を得意とする山田製作所を訪ねた。山田英登社長は「誰でも高精度な加工ができること」を戦略に掲げ、作業の標準化に10年以上前から取り組む。加工条件のデータベース化などを通じ、ボタンを押すだけで誰もが高精度で加工できるような体制を整えた。2台のロボットシステムを導入したのも、標準化の取り組みの一環だ。

[ロボットが活躍する現場vol.3]ロボットを生かすには「標準化」が鍵【前編】/山田製作所

産業用ロボットを実際に導入した現場をリポートする連載「ロボットが活躍する現場」。今回は愛知県あま市に本社を置き、円筒形状のワーク(被加工物を意味するワークピースの略)などの研削加工(回転砥石<といし>でワークの表面を仕上げる加工法)を得意とする山田製作所を訪ねた。同社は2台のロボットシステムを保有する。一部のワークの研削加工を自動化し、1日当たりの生産量を大幅に高めた。前編では、同社が導入したロボットシステムを紹介する。いくら投資したのか、そしてどれだけの成果を上げたかをひも解く。

[気鋭のロボット研究者vol.5]3Dプリンターを使って開発加速【後編】/立命館大学平井慎一教授

金属製のロボットハンドが多い中、平井慎一教授は樹脂やシリコン製のソフトハンドを研究、開発する。2017年度に研究室に3Dプリンターを導入したことでトライ・アンド・エラーのサイクルが速くなり、開発が進んだ。試行錯誤を経て開発したソフトハンドは実用化も近い。食品分野で広くロボットに適用できれば、需要の安定した市場に進出できる。

ロボットやAGV で自動化をもっと”フレキシブル”に

可搬質量が数百キロもある無人搬送車(AGV)が国内で増えている。また、ロボットや周辺機器の新製品も次々に開発されている。各社の提案に共通するキーワードの一つは「もっとフレキシブル(柔軟)に」だ。東京都江東区の東京ビッグサイトで、今年1月には「第3回ロボデックス(ロボット開発・活用展」、2月には「第23回機械要素技術展」が開かれた。両展から、柔軟な運用を実現する提案をピックアップして紹介する。

[特集SIerになろうvol.12]SIerの負担を減らす製品が続々登場!

ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)が足りない――。それならば、SIerの手間が最小限で済むような製品の開発も重要だ。ロボットと周辺機器がある程度までパッケージ化してあれば、1から始めるよりもはるかに短い時間でロボットシステムを立ち上げられ、SIerはより多くの案件をこなせるようになる。それでもSIerの手が回らない場合は、導入する企業自身がシステム構築することもできる。人工知能(AI)技術や独自のプログラミング方法により動作プログラムの作成も簡単だ。[特集SIerになろうvol.12]では、SIerの負荷を軽減するパッケージ製品の中から、工作機械メーカーのオークマとFUJIによる2製品を取り上げ、その特徴や使い方を紹介する。

世界の猛者。ABBが食品分野に注力するワケ【その3】/ABB中島秀一郎ロボティクス事業部長

一般に「食品業界はロボット導入が遅れている」と言われる。その要因についてスイスABBの日本法人の中島秀一郎ロボティクス事業部長は「食品分野には、特有の難しさがある」と話す。それでもABBが食品業界に挑む理由とは?!【その3】では食品業界での課題や、今後のロボット普及への展望を伺った。

世界の猛者。ABBが食品に注力するワケ【その2】/ABB中島秀一郎ロボティクス事業部長

産業用ロボット業界では、スイスのABB、ドイツのKUKA、日本のファナックと安川電機が世界4強メーカーとされる。その中でABBは食品分野にも積極的に参入する。日本法人の中島秀一郎ロボティクス事業部長は「世界4強の中で、当社は食品産業向けのノウハウが多い」という。【その2】ではアプリケーション・センター東日本での取り組みを中心に、食品分野での産業用ロボット活用の現状や、ABBが食品産業に注力する理由を聞いた。

世界の猛者。ABBが食品に注力するワケ【その1】/ABB中島秀一郎ロボティクス事業部長

産業用ロボット業界では、スイスのABB、ドイツのKUKA、日本のファナックと安川電機が世界4強メーカーとされる。しかし日本では、ファナックや安川電機など国内メーカーの知名度が抜きんでており、海外メーカーの特徴や取り組みは意外に知られていない。ABBは2014年、東京都多摩市に「アプリケーション・センター東日本」を開設。ユーザーやシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)と協力して食品分野向けのロボット活用技術を開発する。今回は同センターで、食品分野に注力する理由をABB日本法人の中島秀一郎ロボティクス事業部長に伺った。

[気鋭のロボット研究者vol.5]やわらかハンドでおかず詰めを自動化【前編】/立命館大学平井慎一教授

現実にある問題を出発点として研究を進める平井慎一教授。ソフトロボティクスを研究する平井教授が着目したのは、コンビニエンスストアなどの弁当におかずを詰める作業の自動化だ。産業用ロボットのハンドとしては珍しい、3Dプリンターを使って製作した「ソフトハンド」を研究する。2020年の実用化に向けテスト運用を始める。

[気鋭のロボット研究者vol.4]AIで物の形から使い方を推定【後編】/中京大学橋本学教授

連載4回目を迎えた今回は、3つの分野のセンシング・情報処理技術を主な研究テーマに掲げる中京大学の橋本学教授に話を聞いた。2018年12月3日にアップした前編では、産業用ロボットに関わる分野の研究として、ばらばらに積まれた物体をつかみ上げる(ピッキング)時に使われるロボットの視覚システムの事例を紹介した。後編では製造現場ではなく、一般家庭にロボットを導入する時に求められる視覚システムを取り上げる。橋本教授は、物体の形状から機能、つまりその物体の使い方を人工知能(AI)で推定する機能認識のシステムを開発した。

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