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特集・トピックス

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ロボットで鋼板を成形、金型が不要に/日産自動車

日産自動車は9月2日、金型を使わずロボットでボディーパネルなどの鋼板を成形する技術を開発し、実用化したと発表した。今後、補修部品の製造への活用を検討するという。今回実用化したのは「対向式ダイレス成形」と呼ばれる技術だ。2台のロボットを、鋼板を挟んで向かい合わせに設置。棒状の工具を取り付け、連携させながら両側から押すことで鋼板を徐々に変形させる。金型なしで複雑な形状に成形できるため、金型の製作にかかる費用や時間を削減でき、多品種少量生産に向く。

[特別企画 新ロボット展 in 2020年愛知vol.4]火の国のSIer、愛知で受注を伸ばす/シナジーシステム

来年7月に開催される「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン、RTJ)」への意気込みを聞くこの企画。周辺機器メーカーのコスメック(神戸市西区、白川務社長)に続いて紹介するのは、熊本に本社と工場を置くシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のシナジーシステム(熊本県菊池市、上村善信社長)だ。「複数メーカーのロボットをブースに置いて、比較できるようにしたい」と上村社長は話す。注)新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、「ロボットテクノロジージャパン2020」は開催中止となりました(4月13日修正)

仮想空間での作業の検証が可能に/ABB

スイスに本社を置く大手ロボットメーカーABBは9月、ピッキングロボット向けのソフトウエア「PickMaster Twin(ピックマスターツイン)」を開発したと発表した。ピックマスターツインはピックマスターの第3世代のソフトで、ピッキング作業の速度を15%向上させた他、物の形や構造、動きなどを仮想空間上にそのまま再現する「デジタルツイン」と呼ばれる技術を搭載する。仮想の生産ラインで作業を事前に確認できるので、ロボットの導入や調整にかかる費用と時間を削減できる。

過去最高を更新、2018年の世界のロボット販売額/国際ロボット連盟

ドイツに本部を置く国際ロボット連盟(IFR、会長・津田純嗣安川電機会長)は9月18日、世界のロボット市場を調査した「World Robotics report(ワールド・ロボティクス・リポート)」の概要を公表した。同調査によると、2018年の世界の産業用ロボット販売額は、過去最高の165億ドル(約1兆7800億円)を達成。出荷台数は42万2000台で、前年比6%の増加となっ

愛知にAGVの展示スペースを開設/明電舎

明電舎は9月26日、愛知県清須市の名古屋事業所に無人搬送車(AGV)の展示スペース「AGVファクトリー」を開設したと発表した。延床面積250㎡の空間に4種類のAGVを展示する。磁気誘導、レーザー誘導、自律誘導の3種類の誘導方式をそろえ、協働ロボットを搭載したタイプや、ユーザー自身が組み立てるキットタイプの製品も展示する。

スマート工場をワンストップで提供/チームクロス FA

最新の自動化技術を導入したスマート工場をワンストップで提供する企業連合Team Cross (チームクロス) FA が8月に発足した。ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)などが幹事企業として参画する。「今後日本は生産技術を輸出すべき。海外では大規模な工業団地の造成が進んでおり、数千億円の売り上げ規模も狙える」と複数の幹事企業の代表を務める天野真也社長は言う。

[特別企画 新ロボット展 in 2020年愛知vol.3]製品PRしつつトレンドをキャッチ/コスメック

来年7月に開催される「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン、RTJ)」への意気込みを聞く本特集。商社の安藤に続いて紹介するのは、周辺機器メーカーのコスメック(神戸市西区、白川務社長)だ。RTJでは豊富な標準品ラインアップのPRに加え、来場者が自社設備としてイメージしやすいよう具体的なアプリケーション(使い方の例)としてロボットのデモ機を出展する。また、「展示会は自社製品を来場者にPRするとともに、われわれ自身がロボット業界の動向を知る場でもある。それが次年の戦略を練る材料にもなる」と白川社長は話す。注)新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、「ロボットテクノロジージャパン2020」は開催中止となりました(4月13日修正)

国際シンポジウムで国内外の研究者・技術者が発表/ハーモニック・ドライブ・システムズ

減速機メーカーのハーモニック・ドライブ・システムズは8月29日と30日の2日間、東京都江東区の東京国際交流館プラザ平成で「ハーモニックドライブ国際シンポジウム2019」を開いた。1991年以降、約5年おきに開催するイベントで、国内外の研究者、技術者による最新研究の紹介や、ユーザー企業による同社製減速機「ハーモニックドライブ」の使用事例など、2日間合計で20件の発表があった。

工場内にはたったの3人 、24時間止まらない工場/アマダ

アマダ土岐事業所の金型工場「T876工場」がフル稼働を続ける。24時間、365日の稼働で、タレットパンチプレス用金型の生産能力を従来の1.5倍にあたる月産3万本、一人当たりの生産高4倍を実現した。しかも常時工場にいる人員はたった3人で、顧客からの注文を受けて最短3時間で出荷できる。最新鋭の自動化工場を取材した。

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