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特集・トピックス

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新技術で繊細な薄物搬送を可能に/シュンク・ジャパン

シュンク・ジャパン(東京都品川区、谷本昌信社長)は2月26日~28日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた「国際二次電池展」に出展し、新開発の「PressGrip(プレスグリップ)」技術を採用したグリッパーを参考出品した。分子間に働く分子間力の一種で部品を張り付けて搬送する。薄く繊細な部品にも対応できる。製品版は7月2日~4日に愛知県で開かれる産業用ロボット・自動化システムの専門展「ロボットテクノロジージャパン」で初披露する計画だ。

韓国の協働ロボで攻勢! 全軸トルクセンサーの強み生かす/住友商事マシネックス

大手総合商社の住友商事の傘下で、各種産業設備を取り扱う住友商事マシネックス(東京都千代田区、佐橋明三社長)は、韓国の斗山(ドゥーサン)ロボティクス製の協働ロボットの拡販に力を入れる。2019年11月に斗山ロボティクスと総販売代理店契約を結び、日本市場での販売を始めた。19年12月の「2019国際ロボット展」では、6軸全てにトルクセンサーを搭載する斗山ロボティクス製協働ロボットの強みを生かしたアプリケーション(応用的な使い方)を提案し、日本市場に攻勢をかけた。

進化する産ロボ用の画像処理や制御システム

2月12日~14日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「第4回スマート工場EXPO」が開かれ、1万5000人超が来場した。製造業向けのモノのインターネット(IoT)システムや人工知能(AI)などの専門展だ。画像処理ソフトウエアやロボットの制御システムなど、産業用ロボットに関連する製品も展示された。

[随想:ロボット現役40年、いまだ修行中vol.12(最終回)]技術革新を起こし、国際競争力を強化せよ【後編】/小平紀生

過去には日本ロボット学会の第16代会長(2013~14年)を務め、現在も日本ロボット工業会のシステムエンジニアリング部会長など、ロボット業界の要職を数多く務める三菱電機の小平紀生氏。黎明(れいめい)期から40年以上もロボット産業と共に歩んできた同氏に、自身の半生を振り返るとともに、ロボット産業について思うところをつづってもらった。全12回の連載企画「随想:ロボット現役40年、いまだ修行中」の最終回。「自動化について今後は、工学だけでなく経済や経営の課題としても研究を深めたい」と小平氏は語る。

[随想:ロボット現役40年、いまだ修行中vol.12(最終回)]技術革新を起こし、国際競争力を強化せよ【前編】/小平紀生

過去には日本ロボット学会の第16代会長(2013~14年)を務め、現在も日本ロボット工業会のシステムエンジニアリング部会長など、ロボット業界の要職を数多く務める三菱電機の小平紀生氏。黎明(れいめい)期から40年以上もロボット産業と共に歩んできた同氏に、自身の半生を振り返るとともに、ロボット産業について思うところをつづってもらった。全12回の連載企画「随想:ロボット現役40年、いまだ修行中」の最終回。「今後、中国製ロボットが日本のロボット産業にとっての大きな脅威となる」と小平氏は警鐘を鳴らす。

ロボットハンドのラインアップ拡充/オンロボット

デンマークに本社を置くロボットハンドメーカーのOnRobot(オンロボット)は、製品ラインアップの拡充に力を入れる。2月20日には、ヤモリが壁に張り付くのと同じ原理を利用した「Gecko(ゲッコー)グリッパー」のコンパクト版、「Geckoシングルパッド(SP)グリッパー」(=写真)を発売した。分子間に働くファンデルワールス力と呼ばれる力で対象物を吸い着けて搬送する。真空吸着方式と異なり、穴の開いた対象物も吸い着けられる。同28日には、コンパクトで最長150mmのロングストロークが特徴の3爪グリッパー「3FG15」を発売した。3爪のため円筒形状の物も安定して把持できる。旋盤などの工作機械への加工物の着脱に適する。

ロボットは危ないものだと認識していますか?/日本認証

日本認証(大阪市淀川区、佐川浩二社長)は、2018年からロボットシステムの安全に関する資格「ロボットセーフティアセッサ資格制度(RSA)」を運営する。また、セミナーでは「ロボットは危ないものだと認識していますか?」と問いかけ、ロボット安全や機械安全に関する知識、ノウハウを講義し、ユーザーの意識の向上を図る。佐川社長は「ロボットシステムの開発、構築のプロセスでは安全に対する責任の所在がはっきりしないので、事業としてリスクがある。RSAを通じて安全なロボットシステム作りを後押ししたい」と語る。

どうやってロボット入れた? 導入事例セミナーに関心集まる/名古屋市

名古屋市は2月10日、同市昭和区の名古屋工業大学で「ロボット・IoT・サイバーセキュリティ導入事例セミナー」を開催した。同大学が運営する「ロボット・IoT・サイバーセキュリティ専門人材育成講座」を受講した企業の担当者が講師を務め、自社のロボット導入事例やモノのインターネット(IoT)システムの導入事例を報告し、参加者の関心を集めた。

チューリッヒ工科大発のベンチャーが安川電機と提携/ラピュタロボティクス

スイス・チューリッヒ工科大学発のロボットベンチャー企業Rapyuta Robotics(ラピュタロボティクス、日本法人=東京都中央区、ガジャン・モーハナラージャー最高経営責任者<CEO>)は2月17日、安川電機との資本・業務提携を発表した。ラピュタロボティクスは、複数種類のロボットや周辺機器などを統合的に制御するためのプラットフォームを提供する企業。ロボットメーカーとして世界大手の安川電機との提携により、提供できるサービスを拡充。これまでは大手企業を主な対象としてきたが、今後は中小企業でも導入しやすい産業用ロボットと無人搬送車(AGV)が連携するシステムなども提供する考えだ。

AI・ロボットセミナー、3月6日都内で開催/東京都中小企業振興公社

東京都中小企業振興公社(保坂政彦理事長)は3月6日、東京都台東区のAP秋葉原で「AI・ロボット導入・活用セミナー ~AI・ロボットによる検査自動化はここまで来た~」を開く。検査工程の自動化をテーマに、人工知能(AI)による外観検査・画像検査システム「WiseImaging(ワイズイメージング)」などを開発、販売するシーイーシーの大和田健太氏や、ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)である河政工業(東京都葛飾区)の中瀬勲社長が講師を担当。最新の自動外観検査システムの技術や事例を紹介する。

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