[注目製品PickUp!vol.97]搬送ロボットの位置ずれを補正/エイテック「アジャストユニットAJUシリーズ」
工具のメンテナンス事業やボールトランスファー事業を手掛けるエイテック(愛知県大府市、英保真一郎社長)は今年6月、無人搬送車(AGV)や自律走行型搬送ロボット(AMR)などの搬送ロボット向けに、停止位置のずれを補正する装置「アジャストユニットAJUシリーズ」を発売した。搬送ロボットに搭載すれば、停止位置が最大20mmずれた場合でも、天板が追従して誤差を吸収する。開発に携わった岸野大営業課長は「0.2秒間の通電で任意の位置にロックできる他、待機電力が発生しないのも特徴」と話す。
最大20mmのずれを吸収
今年6月に愛知県で開催された産業用ロボットと自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン、RTJ)2026」でAJUシリーズを初披露し、デモを実施した。
デモではまず、昇降式のAMRにAJUシリーズを搭載してパレット(荷役台)を搬送。搬送先の架台には断面がテーパー状になったブロックを設置してあり、AMRの下降に合わせてパレットがテーパーに倣うと、天板がスライドしてずれを吸収し、パレットが正しい位置に収まる様子を実演した。
AJUシリーズの開発に携わった岸野大営業課長は「搬送ロボットの停止精度は一般的に10mm~15mmほどのばらつきがある。A地点からB地点、B地点からC地点というように、搬送ロボットが複数台にわたり作業を繰り返すと誤差は数十mmまで広がってしまう。AJUシリーズを使えばこうしたずれを都度補正できる」と語る。
AJUシリーズは通常、マグネットが引き合う力で天板が揺動しながら中心位置に戻るが、瞬間的に通電すれば任意の位置でロックをかけられる。
岸野営業課長は「AJUシリーズは独自機構の採用で待機電力が発生しない。約0.2秒間の通電で天板のロックや解除が可能なため、搬送ロボットのバッテリーの電力を極力使わずに済む」と説明する。
現在、標準品として天板サイズが縦600mm、横600mm、可搬質量が300kgのタイプを用意する。ゆくゆくは顧客のニーズに合わせて天板サイズや可搬質量のカスタムにも対応する予定だ。
