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2021.09.15

ホース抵抗による動作不良を防止/シュマルツ

 ドイツに本拠地を置く真空機器メーカーの日本法人、シュマルツ(横浜市都筑区、ゲッテゲンス・アーネ社長)は9月3日、ホース抵抗によるスプリングの動作不良を防止し、生産性向上を実現するスプリングプランジャー「FSTImc」を発売したと発表した。

 プランジャーは、圧力に応じて伸び縮みする機械部品。ロボットでは、真空グリッパーの先端にあるパッドが搬送対象物に吸着する際の緩衝機構として使われる。
 従来の一般的な構造では、シャフトの可動部にホースが接続されることが多く、スプリングの伸縮とともにホースが動いてしまったり、ホース抵抗などによりスプリングが正しく動作せず、吸着不良が発生していた。同製品は、パッドにつながる可動部分とエア配管が連動しないため、ホース抵抗が原因のスプリングの動作不良による吸着不良を防止し、発じんも抑制できる。また導電性のため、静電気の放電対策にもなる。

 ブラケットに取り付けが可能なSタイプと、アルミフレームなどへ直接取り付け可能なPタイプの2種類の製品をラインアップする。

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