[SIerを訪ねてvol.7]少数精鋭のファブレス設計者集団【後編】/レステックス
今回の「SIerを訪ねて」では、千葉県松戸市のJR常磐線馬橋駅から徒歩3分の場所に本社を構えるレステックス(斉藤圭司社長)を訪問した。同社はアルミの鋳物工場向けのロボットシステムや、協働ロボットを使ったパッケージシステムを得意とする。同社はシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)として一通りの工程を自社で担えるが、「全工程を自社で担おうとは思わない」と話す。その真意を斉藤社長に聞いた。
協働ロボットのパッケージを開発
同社はこのほど、TMシリーズを使ったパッケージ製品を開発した。TMシリーズはアームの先にビジョンセンサーを標準搭載していることが特徴で、これにキャスター付きのアルミ架台とロボットハンドを付けた。 半日の操作指導もセットにする。ハンドの先につける爪(ハンド先端の可動部品)は一般に別売りだが、同社のパッケージでは3Dプリンターで製造した簡易的な爪まで提供する。 このパッケージシステムの名称や価格は現在検討中で、設計料などは別途かかるが顧客の要望に合わせたカスタマイズにも応じる予定だ。 「TMシリーズは『3Dランドマーク』と呼ばれるテックマン独自のマークをビジョンセンサーで読むこむことで、作業台の上の状況を自動で把握する。設定や操作が簡単で、ロボットに不慣れな人でも使いやすい」と斉藤社長は話す。