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2018.11.01

[特別企画:これなら簡単“パッケージシステム”]外観検査は人型ロボットで/デクシス「外観けんた君」

産業用ロボットと周辺機器をあらかじめ組み合わせたパッケージシステムが注目を浴びる。1から構築するよりもシステムの立ち上げを早くでき、メリットは大きい。本企画ではロボットを使ったパッケージシステムの最新提案を紹介する。今回は画像処理装置メーカーのデクシス(千葉県船橋市、関忠男社長)が開発した人型の外観検査システム「外観けんた君」を取り上げる。

人と同じ作業ができる

画像処理装置メーカーのデクシスが提案する「外観けんた君」は、腕が2本ある人型の外観検査システムだ。
 対象の製品をつかみ上げ、カメラの前にかざして検査する。「人と同じように目視検査ができる」と経営企画室の佐川幸世部長は自信を見せる。
 スイス・ABBの協働型双腕ロボット「YuMi(ユーミィ)」と、自社開発のカメラ「マルチプルイメージャー」などを組み合わせ、パッケージ化した。

 従来の一般的な産業ロボットは安全確保のため、周囲を柵で囲む必要があった。しかしユーミィなど「協働ロボット」と呼ばれるタイプの製品は、柵がなくても使えるため、人の横でも作業ができる。
 そのためデクシスの外観けんた君も、例えば加工後の製品を人がきれいに拭き、その横で外観けんた君が検査するなど、人と組み合わせて使いやすい。

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