[特集 2023国際ロボット展vol.4]今ロボットに何ができるか/安川電機 岡久学 ロボット事業部長
モーターの応用で社会に貢献する
安川電機 岡久 学 ロボット事業部長 展示会は、将来お客さまになるかもしれない不特定多数の来場者から情報やニーズを得られる貴重な場です。来場者の声を技術や製品開発につなげ、次の展示会に反映する。今回展の具体性を重視した展示も、前回展のコンセプト展示に対する反響により伝わりやすくするよう応えた形です。多くの来場者に見ていただいた結果、コンセプトを高く評価いただく一方「自社でどう生かせばいいか分からない」との声がありました。 そこで今回展では、来場者がロボット導入のメリットを感じられる展示を企画しました。前回展で期待感を持って見ていただいた方には、今回展にも期待してもらっていいと思います。それと同時に、来場者と積極的にコミュニケーションを取り、次回展に向けた情報収集にも力を入れます。 わが社の根幹は「モーターとその応用」で社会に貢献することを目指しています。その意味では、6軸垂直多関節ロボットは「6つのサーボモーターをつなげた製品」で、これにどんな頭脳を組み合わせて使うかが肝となります。人工知能やデジタルツインといった最新技術も、それ自体は手段でしかないので、使いこなして利益を生むことを目指さなければなりません。 ソリューションはお客さまの課題の数だけある訳ですが、対外的にはソリューションのもととなる技術や考え方を見せたいと常々思っています。逆に社内的には、お客さまの悩みをきっちり理解した上で、一つ一つ丁寧に実現していく姿勢が必要です。
※本特集は「月刊生産財マーケティング」とのコラボレーション企画であり、同誌12月号(11月27日発刊)でもこの記事をお読みいただけます。
vol.1 ロボットはインフラに vol.2 ロボットがより身近に/橋本康彦 運営委員長 vol.3 技術は「使いやすさ」のために/ファナック 稲葉清典 専務 vol.4 今ロボットに何ができるか/安川電機 岡久学 ロボット事業部長 vol.5 ソリューション提案に注力/三菱電機 武原純二 主管技師長 vol.6 協働ロボットでも高速、高精度を/不二越 越野敦 部長 vol.7 トレンドは「ソリューション提案」/ロボットメーカー vol.8 自慢のパッケージ製品を披露/マシンテンディング vol.9 周辺機器は使いやすく、安全に/ロボット周辺機器 vol.10 多彩なソリューションを提案/併催ゾーン vol.11 iREXインフォメーション