[ロボットが活躍する現場 vol.61]自動化テーマは“単純作業の省人化”/北東工業
専用ハンドを内製
同社のロボットシステムは拡張性を持たせるため、ベースとなる動作プログラムに対して、品種ごとに補正量を設定できるようにした。
システムの構築を担当したブイズ設計事務所(岐阜市)の西川理人代表は「このロボットシステムは基本のプログラムに各品種の座標補正を登録すれば使えるため、品種ごとにプログラムを作り直す必要がない」と説明する。
金田業務部長が自らロボットハンドを設計、製造したのも同システムの特徴だ。
対象とするプレス機の開口部が10cmほどしかなく、既存の吸着ハンドを出し入れできなかったため、市販の部品を組み合わせて専用ハンドを作り上げたという。
「ハンドを内製することでトラブル時の迅速な対応や改良に向けた開発も進めやすくなる」と金田業務部長。
また、金田業務部長は「自動化にあたり、わが社で加工するブランク材で最も大きいサイズを選んだ。大きいサイズで問題なければより小さいブランク材にも応用が利く。ハンドもある程度の範囲に対応できるように汎用性を持たせて設計した」と強調する。
現在、連続で約200枚のブランク材を取り出せる。コンベヤーに積み上げた後は人がケースに移して次工程に運ぶ必要があるが、時間にして20分間はロボットに作業を任せられる。これで、作業者はその時間を金型の段取り替えなど他の作業に使えるようになった。
「今回のテーマは生産性の向上よりもいかに省人化できるか。ロボットの作業スピードは人のおよそ半分。ただ、単純作業をロボットに任せられれば、より付加価値の高い仕事に人手を充てられる」と金田業務部長は語る。

