3社合同展で、移動双腕ロボが自ら充電/THK、SMC、ハーモニック・ドライブ・システムズ
自動化も、結局は人材
協働ロボ向けにより軽く
各社の展示でも、最新製品の機能や省エネ性能などをアピールした。 ハーモニック・ドライブ・システムズは減速機の「超軽量・扁平(へんぺい)ユニットCSF-ULWシリーズ」を使った4軸の多関節ロボットを展示した。従来製品に比べて、重さを最大半分程度に抑えた。 担当者は「ロボットの先端近くに内蔵される減速機が軽いほど、ロボットの全体の加速度や可搬質量を上げられる。モーター出力が低い協働ロボットでは、減速機が軽量になる効果が大きい」と話す。 さらに軽量で薄い「CSD-ULW」も参考出展した。「今年度中の発売を目指す」(同)という。
使わない時は減らす
まるで人の手指
THKは、さまざまな物品をピッキングするために開発したロボットハンド「PRS-A」を展示した。 4つの指に3関節ずつで計12関節を持つ。軽量で小さな対象物は人が指先でつまむような動きで把持する。反対に大きな対象物は、人が手でわしづかみするような動きで固定する。 ピッキングする対象物の形状を制御ソフトウエアに登録するだけで、形状に合わせた指の動きを自動で生成する。 「人に近い動きをするため、今の作業環境を大きく変えずに自動化できる。今まで作業者が作業していた棚やケースからも対象物を取り出しやすい」と担当者はアピールする。
(ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜)
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