[特集 ロボットテクノロジージャパンvol.5]協業の結晶をリアルでPR/スターテクノ
SIerの認知度向上へ
「ソリューションのPRに加え、SIerがRTJ2022に出展する意義は大きく2つある。1つは新たなユーザーと出会うこと、もう1つはSIerという業種そのものの認知度を上げること」と瀬川常務。「中部地方の自動車産業ではSIerの認知度は高い方だが、それ以外の産業ではまだまだ低い」と力を込める。 展示会は、SIerの持つ具体的なアイデアを形にして発表できるため、これまでSIerのことを知らない、または関心が低い来場者に存在をアピールする格好の場となる。「自動車産業では自動車メーカーや部品メーカーの生産技術担当者が自ら生産設備の仕様を考案、作成する。中部地方の自動車関連を得意とするSIerは、ゼロからシステムを構想し仕様を考え、提案することが苦手と感じる。これからは自分たちでアイデアを生み出すことが重要になる」と危機感を口にする。 「自動車産業以外に木工業や窯業などロボットが活躍できる分野があるため、その分野の人たちともRTJ2022を通じてつながりを持ちたい」と語る。
自動化の間口を広げる/中部地域SIer連携会としても出展
瀬川常務が会長を務める中部地域SIer連携会(C-04)もRTJ2022に出展する。中部地域SIer連携会とは、中部地方のSIerと連携して最新技術の共有と自動化導入を推進し、産業の発展に寄与することを目的とした団体だ。2019年に発足し、21年に一般社団法人となった。発足以降順調に会員企業が増えており、22年5月現在は33社が入会している。 RTJ2022では会員企業2社のロボットシステムを展示し、自動化相談コーナーを設ける他に、活動報告もする。自動化に興味はあるがどこに相談すればよいかわからないとの悩みや、補助金申請の方法などさまざまな相談に対応する。「中小企業のロボット導入を支援する場にしたい」と瀬川常務は話す。
(ロボットダイジェスト編集部 斉藤拓哉)
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