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2022.02.03

相次ぐ新規参入、AI×ロボットで抜群の汎用性【前編】/兼松

サブスクプランを用意

ロボット含めサブスクリプション方式で提供

 試験運用で省人化の効果を確認できたため、昨年10月に「AIPENET(アイペネット)」と名付けて一般販売を開始した。サブスクリプション方式(定額制サービス)でシステムを提供する「まるごとサブスクプラン」も用意する。初期費用としてAIモデルの構築費用は必要だが、その後は定額で利用できる。
 「中堅、中小企業でもAIへの関心は高いが『自社で運用できるか分からない』『初期費用が高額』と導入をためらう企業は多い。サブスク方式にすればこうした課題を解消できる」と稲岡課長は言う。

 まるごとサブスクプランでは、カワダロボティクス(東京都台東区、川田忠裕社長)の双腕型協働ロボット「ネクステージ」を標準仕様とした。「ネクステージは非常に汎用性が高く、さまざまな作業に対応できるため、サブスクプランには最適」(稲岡課長)。

 今後は、スマートフォン(スマホ)のカメラで画像検査ができるスマホ版の開発や、ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)などとの協業拡大、サブスク方式で提供するサービスのラインアップ拡充などを進める方針だ。

――後編へ続く


(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)



※この記事の再編集版は、設備財や工場自動化(ファクトリーオートメーション=FA)の専門誌「月刊生産財マーケティング」2022年2月号にも掲載されています。

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