[注目製品PickUp! vol.19]同業者も驚く特殊構造で、いろんな物を吸着する【後編】/妙徳「バルーンハンドSGBシリーズ」
開発には、SIerを助けたい思いも
開発時には、「不定形物の多数ある現場でも、交換せずに使い続けられるロボットハンド」とテーマを置いた。そこにはシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を助けたい思いもあった。 対象物に合わせてロボットハンドを交換するシステムだと、構築の手間が増える。対象物を特定の角度でしか把持できないハンドなら、その角度までロボット本体を動かすためのシステム構築が要る。そこで「なんでも、どのような表面でも吸着するハンド」を究極の目標に置いた。 「ロボットは、届いた製品を箱から出したらすぐに使える、というものではない。当然、システム構築が要る。システム構築を簡単にし、システム構築を担うSIerを楽にしないと、ロボット導入は進まない」(国松営業部長)。
iREXでは、次世代の真空発生器を披露
今年12月の「2019国際ロボット展」(iREX2019)では、SGBシリーズに加え、新たなコンセプトのコンバムも参考出展する予定だ。コンセプトは「見せる機器部品」。ロボットに付属することを前提に、デザイン性に優れた製品を開発した。デザインは外部の工業デザイナーに依頼。モノのインターネット(IoT)対応のため、各種センサーも搭載する。 国松営業部長は「コンバムを開発した企業として、真空発生器の次世代の姿を見せたい」と意気込む。
(ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜)
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