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2018.11.07
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米国展示会で見た!自動化提案の最前線/米国国際製造技術展(IMTS)【後編】

周辺機器メーカーも自動化提案

北川鉄工所はチャックの爪交換の自動化を提案

 工作機械メーカーだけではなく、その周辺機器のメーカーも自動化提案に取り組んだ。  チャックと呼ばれる丸棒材料を固定するための器具を製造する北川鉄工所は、チャックの中で実際に丸棒材料をつかむ爪の部分を、ロボットで自動交換する「自動爪交換システム」を展示した。  チャックやロボット用のハンドなどを取り扱うキタガワグローバルハンドカンパニーの藤本一社長(北川鉄工所執行役員)は「自動爪交換システムの提案は、会社として注力している領域。当社はチャックだけではなく、ロボット用のハンドも製造している。今後はこれらをセットで提案できれば」と意気込む。

ロボットメーカーも出展

IMTS2018にはロボットメーカーも多く出展した。  安川電機は最大可搬質量が900kgの大型のロボットを展示した。大型の部品を持ち上げる迫力のデモを披露し、来場者の注目を集めた。  不二越は、最大可搬質量10kgの協働ロボット「CZ10」を展示した。  「安全性への要求は海外でも厳しく、省スペースのニーズもあり、安全柵が不要な協働ロボットは高い需要がある」と、米国でロボットシステムを販売するナチロボティックシステムズの湊川秀夫副社長は説明する。  電子機器産業などに提案する考えだ。  ロボットなど自動化機器に使われる部品を展示した企業もあった。  ベアリングや直動案内機器などの各種部品を製造販売する日本トムソンは世界最小クラスの内径15mmのクロスローラーベアリングを初披露した。  「自動化ニーズの高まりで需要が確実に増えている小型ロボット向けに提案する」を現地駐在員は話す。

安川電機は迫力のデモを披露
不二越は協働ロボット「CZ10」を展示

――終わり (ロボットダイジェスト編集部)

※この記事は「月刊生産財マーケティング」2018年11月号に掲載した内容を再編集したものです。

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