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2018.11.02
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[JIMTOF2018速報 vol.1]日本最大の工作機械展でロボット提案に脚光/日本国際工作機械見本市

工作機械とロボットを一体化

 大手工作機械メーカーの中には、あらかじめロボットを組み込んだ工作機械を開発し、発表する企業もあった。    ヤマザキマザックやDMG森精機とともに、工作機械業界で「御三家」と言われるのがオークマだ。今回展に合わせ、工作機械の加工室内に組み込む専用のロボット「ARMROID(アームロイド)」を開発した。  工作機械とロボットを組み合わせる場合、通常はロボットを機械の前に置いて、加工材料の付け替えをさせる。しかしアームロイドは加工室内にあるため、材料の付け替えの他、加工室内の洗浄や、加工対象物が振動しないように補助的に押さえるなど、さまざまな使い方ができる。  「昼間はアームをたたんでおいてロボットの付いていない普通の工作機械として使い、夜間だけアームロイドを使って自動化することもできる」(説明員)。

オークマは加工室内で使うロボットを開発
「アームロイド」の前には黒山の人だかり

各種ユニットの寸法を統一

DMG森精機の「マトリスミニ」

 DMG森精機は7種類の自動化の方法を提案した。その一つ、ロボットシステム「MATRIS(マトリス)」は、ロボットや測定ユニット、洗浄ユニット、材料ストッカーなどの寸法を共通化し、自在に組み合わせられるようにしたもの。  今回展では、このマトリスの小型版とも言える「MATRIS mini(マトリスミニ)」を披露した。国内で自社イベント以外で展示するのは今回が初めて。  「さまざまな分野のパートナーと協力体制を組んでいる当社ならではのシステム」と広報担当者は自信を見せる。  他にも自動化提案に力を入れる企業は多く、会場のいたるところで産業用ロボットや自動化システムを見かけた。大手メーカーの技術力を生かした新製品もあれば、中小メーカーの工夫を凝らした新提案もある。  それらの詳細は、会期中に公開予定の「JIMTOF速報第2弾」で。

(ロボットダイジェスト編集部)

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