[注目製品PickUp! vol.19]同業者も驚く特殊構造で、いろんな物を吸着する【後編】/妙徳「バルーンハンドSGBシリーズ」
開発には、SIerを助けたい思いも
開発時には、「不定形物の多数ある現場でも、交換せずに使い続けられるロボットハンド」とテーマを置いた。そこにはシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を助けたい思いもあった。
対象物に合わせてロボットハンドを交換するシステムだと、構築の手間が増える。対象物を特定の角度でしか把持できないハンドなら、その角度までロボット本体を動かすためのシステム構築が要る。そこで「なんでも、どのような表面でも吸着するハンド」を究極の目標に置いた。
「ロボットは、届いた製品を箱から出したらすぐに使える、というものではない。当然、システム構築が要る。システム構築を簡単にし、システム構築を担うSIerを楽にしないと、ロボット導入は進まない」(国松営業部長)。