[特集 2023国際ロボット展vol.2]ロボットがより身近に/橋本康彦 運営委員長
誰が来ても楽しめる
――今回展のトレンドや特に見るべき分野などを教えてください。 さまざまなロボットが登場していると言っても、やはり展示の中心は産業用ロボットです。産業用ロボットでは、センシング技術などを活用して簡単に自動化できるシステムが多数展示されると思います。まずはそれらを見ていただきたい。人工知能(AI)を使ったシステムも多くの企業が展示すると思います。深層学習や生成AIなどは製造業でも大きな注目を集めています。AIがロボットの価値を引き出し、ロボットがAIの価値を引き出すとても良い組み合わせです。さらにはロボットをネットワーク化する提案も多いと思います。新型コロナウイルス禍でリモート勤務への理解が進みましたから、ネットワーク経由でロボットを遠隔操作するような提案もあるでしょう。 ――ロボットはいろいろ進化していますね。 協働ロボットが出てきたのは一つの転機でした。昔は、安全柵の中で使うロボットアームを産業用ロボットメーカーが提案し、安全柵の外に置いて使うサービスロボットをベンチャー企業などが展示する図式がありました。しかし最近は、協働ロボットが登場したことをきっかけに移動できるロボットも増え、従来なかったようなロボットも増えています。産業用ロボットとサービスロボットがお互いに良い部分を吸収しあって進化しています。 ――今年の国際ロボット展は見どころが多そうです。 そうですね。さまざまなソリューションの展示に加え、フォーラムやセミナーなども開かれ、良い出会いの場になればと思います。どなたでも楽しめるイベントですので、ぜひ多くの方々に見に来ていただきたいと考えています。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
※本特集は「月刊生産財マーケティング」とのコラボレーション企画であり、同誌12月号(11月27日発刊)でもこの記事をお読みいただけます。
vol.1 ロボットはインフラに vol.2 ロボットがより身近に/橋本康彦 運営委員長 vol.3 技術は「使いやすさ」のために/ファナック 稲葉清典 専務 vol.4 今ロボットに何ができるか/安川電機 岡久学 ロボット事業部長 vol.5 ソリューション提案に注力/三菱電機 武原純二 主管技師長 vol.6 協働ロボットでも高速、高精度を/不二越 越野敦 部長 vol.7 トレンドは「ソリューション提案」/ロボットメーカー vol.8 自慢のパッケージ製品を披露/マシンテンディング vol.9 周辺機器は使いやすく、安全に/ロボット周辺機器 vol.10 多彩なソリューションを提案/併催ゾーン vol.11 iREXインフォメーション