若年層にロボットの魅力を伝えるイベント開催/FA・ロボットシステムインテグレータ協会
ロボットアイデア甲子園全国大会も開催
28日には、同大学の常翔ホールで「2022年度ロボットアイデア甲子園 全国大会」を開催した。ロボットアイデア甲子園は学生たちがロボットを実際に見て感じた上で、産業用ロボットの新たな活用方法について考えてもらうことを趣旨とした大会で、開催は今年で3回目。全国大会には全国21カ所の地方大会を勝ち抜いた25人の代表が出場した。 開会に際し、名倉実行委員長のあいさつに続いて、高市早苗内閣府特命担当大臣がサプライズでビデオメッセージを寄せた。高市大臣は「出る杭が打たれるのでなく、出る杭を伸ばす環境を整えていきたい。出場者の皆さんは好奇心と才能を育ててぜひ出る杭になってほしい」とエールを送った。
バラエティー豊かなアイデアを発表
1次審査の80秒間のプレゼンテーションを通過した10名が、最終審査の5分間のプレゼンテーションに臨んだ。学生たちは盲導犬型ロボットや海岸に漂着した廃棄物を収集、処理するロボットなど、従来の産業用ロボットの使い方にとらわれないバラエティーに富んだアイデアを発表した。 ロボット関連企業の技術者や大学のロボット研究者による審査を経て、ロボットアームとハンドの組み合わせを自在にできるインターフェース(アダプター)と、ロボットを動かすためのプログラムを個人販売できるソフトウエアを提案した茨城県立つくば工科高校の押木秀穏さんが最優秀賞に選ばれた。押木さんは「最優秀賞を受賞できて本当にうれしい。他地域の出場者の発表を聞けて良い刺激を受けられた」と喜びを口にした。 最優秀賞を授与した久保田会長は「審査委員から押木さんのアイデアはいずれ実現するのではないかとの声も聞かれた。非常に良いアイデアだった」とたたえた。 次回の全国大会は国際ロボット展2023の会期最終日である12月3日に開催予定。
(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希、斉藤拓哉)