[ロボへの道も一歩からCase.1-②]ベテラン斉藤さん現わる!/サンエース編
そうしたことも考慮して選ばれたのが、配管の角度を90度変える鋳物部品「エルボ」の耐圧、水漏れの検査工程だった。月600個の検査をする。 エルボなどの水管は人目に付かないところに使われることが多い。漏水しても気付きにくいため、問題が大きくなることも。そのため、全ての部品を検査する必要がある。 検査方法は、エルボを機械にセットして、水につける。エルボの内部に空気圧を加え、もし漏れがあれば気泡が出て分かる仕組みだ。
その検査工程で、エルボ脱着の自動化を目指す。 「そこまでしっかりと決めないと、システム構築を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)にお願いするのは難しいですか?」(記者) 「実は、SIerにはまだお願いしてないんですよね」(藤田社長) 「え?」(記者) 当初は、産業用ロボットにさせる作業を決めたらSIerに頼むつもりでいた藤田社長。しかし、気付いた時には、斉藤さんが各社の産業用ロボットのカタログを集め、そこに書いてある仕様を基に図面を作成していたという。
図面を見せてもらうと、かなりの段階まで構想や設計が進んでいる…… 「あ、斉藤さんこれは…自分でほとんどやる気だ!」そう感じ取った藤田社長は、できるところまでは自分たちでやっていくことにしたという。
「では、今は斉藤さんが中心になって、システムの設計やロボットハンドの選定などを進めているんですね」(記者) 「色々苦労してますけどね」(斉藤さん) 「確かに色々ありそうですね」(記者)
――次回「SIer不在で進行中」 (ロボットダイジェスト編集部 渡部隆寛)
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